小学1年か2年生だろう・・・
一人の男の子がもう一方の男の子の
頬をつかんでいる。
つかまれた男の子は、必死にこらえている。
近くには同学年に違いない女の子が傍観している。
「喧嘩か?」
と聞いた。
答えたのは頬をつかんでいる男の子だ。
「違う」
と言った。
「君に聞いてないよ」
するとつままれてこらえている子が
「痛いよ」と言う。
「ほら、痛いってさ。これじゃ喧嘩じゃないな。
君のやっているのは苛めだ」
女の子は無言のままだ。
「そうじゃないか?」
と言うと、
「苛めは嫌い」
と、女の子はひとこと・・・
「何が原因だ?」
頬をつまんでいた手がゆるんだ。
「何が原因か知らないが、
苛めも喧嘩もよくないな。
仲良くなれないのか?」
というが返事はなかった。
「行こう」
手を離した男の子が言った。
すると2人は何を返事するでもなく、
数枚の落ち葉を蹴るなどしながら
のろのろとついて行った。
本当は仲のいい3人なのかもしれない・・・
そんな思いで見送った。
何となく、優しさの欲しいこの頃である。
さとうみちこ画







