先日「結婚申し込み」という演劇を新人さんたちで上演した。
ぼくは音響を担当していて、
集中を切らすまいと舞台に背中を向けっ放しだった気付かなかったが、
出演者の一人の口髭と顎鬚が、
舞台の進行につれて無くなっていったらしい。
ブラッドピットの映画じゃないが、
主人公の親父は、段々と若返って行ったらしいのだ・・・
「え、そんなことがあったの?」
驚いた。
既に公演が済んで一週間も経たのだ。
こんな時期に事実が知らされるまで知らずにいた演出も演出だが、
正式に問題にしなかった劇団員も問題である。
締め切った空間で、暑さに起きるハプニングの一つに違いないが、
落とした髭をそのままにして引っ込んで、
再度出てくるときには別の髭まで外してくるなんて考えられない。
ま、日が変わって登場ならいざ知らず、
数分後の登場では、
台本になければありえないことだ。
ぼくも舞台を後ろにして気付かずにいたのは怠慢だ。
もし気付いていたら、進行を止めていたかも知れない。
舞台は生ものなので、
何が起こるかわからないのは確かだが、
何か、ありえないことを敢えて起こしていいところではない。
この問題については、
ちゃんとした注意をしなければならないと思う。
忘れないように、一先ずここに書いておくことにした。
「あゝ・・・とんでもないことを!!」