「団子、食べますか?」
近くの公園でペットボトルからアイソトニック飲料を飲んでいたら、
いきなり声をかけられた。
僕も相手を確かめたり、
どんな団子か見るなりすればいいものを、
咄嗟に、
「はい!」
と返事をしてしまった。
僕と同等か、僅かに越している年齢のご婦人だった。
すると、
パックに入ったしょうゆ団子とあずき団子が膝に乗せられ、
「どうぞ!」
・・・ですって!
「え、これ…僕にですか?」
「どうぞ食べて下さい。わたしのもありますの」
・・・なるほど、ビニールの手提げ袋に、
同じパックが入っている。
「でも、その変てこな飲みものでは美味しくないでしょうから、 これ飲みなさいよ」
と出してくれたのが、「お~いお茶」のペットボトル。
「いいんですか?」
「ええ」
「じゃァ、いただきます」
こんな会話だけして、ペットボトルと団子を2パックおいて、
このご婦人すたすたと去っていった。
面白い世界が、
東京のど真ん中、
赤坂ミッドタウン裏の公園にあるものだ。
その団子をこれから食べます。
「いただきま~す!」