「からかい」を食べた! | 演劇人生

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霞ヶ関に“ゆとりの里”という山形の物産館があります。

ちょっと見は、入り易いとは言えない雰囲気だが、

一歩は入れば、“田舎”であります。

「こりぇ くて みねが? ばんちゃ つくたのよ」

鹿児島には、からいも標準語というものがあるらしいが、

山形にも、さぐらんぼ標準語(?)というものがあります。


ここでちょいと面白い(と思う)昔のエピソードを一つ。

僕にトシアキという名の従兄弟がいます。

小学校低学年のころ、

習字の横に書いた自分の名前が、

「とすあぎ」と書いてありました。


これを先生に注意されたらしいのですが、

本人はさっぱり納得せずに家に帰ってきました。


「先生は、ずぶんの なまえぐらい まづがわねで かげど」

(先生は、自分の名前ぐらい間違わないで書けって)


『そして?』


「おれ、まづがてなど えねてこだえだ」

(おれ、間違ってなど いないって答えた)


『先生は、どう直せって?』


「お前の名前、“とすあぎ”でなくて、“とすあぎ”だぞって」

(お前の名前はとしあきでははくで、としあぎさぞ)


「んだがら、おれ、と・す・あ・ぎ…って書いたっていうと」

(だからおれ、としあきって書いたって言うと)


「お前、なまてんなだ。“とすあぎ”と、“とすあぎ”のくべづもつかねのが?」

(お前、訛っているのだ。“としあき”と、“としあき”の区別もつかないのか?)


といわれたと言う。


従兄弟は混乱のきわみで、べそをかきそうな顔で説明してくれた。


・・・そういえば、僕も埼玉に引っ越してきて、

[i]に苦労したのを思い出した。

it is は、「エテ ェズ」だと覚えていたからである。


「おじちゃん おれ すす くいだい」

(おれ、寿司食いたい)

と言うので、

標準語で言えたら食わせる・・・と言うと、


「すす」「しす」「しし」が出てきても、

「すし」だけは出て来ない。


ま、食べがら覚えさせようと、店に入った。

ところが、店の親父・・・


「えらっしゃい すす 何にするっす?」

(いらっしゃい。寿司何にしますか?)


…ですって。これには参りましたね。。。。


ところで、「からかい」は標準語ですが、物産館にもあります。


商品には、「からかい」と書いてありますし、

店員に「からかい」ありますか・・・と言えば、

商品のあることろまで案内してくれます。 


土地のことばでは、「からがい」と、にごります。

アカエイをカラカラに乾かした保存食です。


山形では、お祝い事や祭りの定番料理です。

豊富なカルシュームとコラーゲン食で、

美味しい食べ物です。


2日ほど水につけて柔らかくして、

最低でも5~6時間、コトコト煮て、

砂糖と醤油で味付けします。

乾燥からかいと、煮たものがありますが、

出来たものを買って帰りました。


でもやはり、手間隙かけても自分で作った方が

格段に美味しいと思います。


コレ決して、皆さんをからかっている訳ではありませんよ。

(寒い?・・・ヒッ、ヒッ、ヒッ・・・