河童の話題は尽きるところなし…である。
ちょいと横道にそれるが、
きょう赤坂の乃木坂通りを自転車で通っていると、油が切れている違いない、
ギイー、ガチャ~ン、ガシャガシャと音を立てながらすれ違った自転車があった。
「お~ッ!」
乗っている人を・・・いや、人ではない。
紛れもなく河童じゃないか!
振り向くと、頭のてっぺんには皿がある!
「うお~ッ…か、河童だッ!」
・・・本当は、六本木6丁目か、西麻布辺りに住んでいる、些か河童に似たお方で、
以前にも見かけたことがあるのです。
ところが、今日は殊更に河童に見えてしまったというだけのことなのです。
すいません
このところ、河童を入れ込んだ芝居を書いているせいに違いない。
スーパーに買い物に行っても、根拠も無いのに、つい胡瓜に手が伸びたりもする。
回転寿司に入って、いつもは目も行かない“かっぱ巻”にも手が伸びる。
ところで、テレビなどにも登場する西遊記だが、
沙悟浄は河童のいでたちだったことに気づいた。
あれは中国の物語りじゃないか・・・
とすると河童の由来は中国なのだろうか…
そう思って調べてみると、
沙悟浄の姿は、日本でつくられたものと判明した。
水辺に住む大男らしいのだが、
三蔵法師のお供をしているのは猿や豚の妖怪である。
一人人間を入れるよりは、
川の近くに住ンでいたという沙悟浄を妖怪の代表格の河童にしてやれ
…と、誰かが考えたに違いないのだ。
ましてや、河童といえば、大きくても小学生程度の身長だ。
大男といわれる沙悟浄が河童であるという説は、
ここでもろくも崩れ去る。
謎は謎を呼ぶ河童の正体である。