前回[基本① 感染とPCR]の続き。
前回の復習、& 一部修正を。
■感染
感染の考え方として7段階に分けた。
外側から内側へ。
重要で見過ごしがちなのは[0.曝露(ばくろ)]。
*修正:[1.付着]の補足を「境界線に」から「表面に」に修正。
体の外側の表面-細胞壁や粘膜などを言います。
私たちは"常に"様々な抗原(ウイルス、コロナウイルス、細菌、カビ、化学物質、などなど)に囲まれている。
空気中に漂うウイスルは小さく、マスクなどを容易く通過する。
手を消毒したって一時的なもので、かえってウイルスが元気でいる環境を作ることにもなる。
抗おうが、常に曝(さら)され、ウイルスは常に[1,付着]している。
そんな状況で、PCR検査をすれば、感染していなくても、たまたま対象のウイルスに似たものが付着しているだけで陽性となる。
陰性者と比べれば、陽性になった人が感染している可能性は高い、とは言えるが、陽性者=感染者でない。
・・・復習コレまで-本題に。
「免疫(抗体)とワクチン」について。
なんですが、両方とも本が何冊も書けるほど複雑です。
私なりに、なるべく誰でも分かるようにしてみます。
家族会議に役立つイメージで。
勿論、推進派であろうと反対派であろうと否定できない事実を根拠に。
あくまで是々非々(正眼)です。
■免疫とは
「体の健康を維持し続けるためのシステム」です。
もう少しだけ詳しく言うと、
「体の健康を害する異物を判断し、必要に応じて排除する多重多層のシステム」です。
ほか、自然免疫と獲得免疫、B細胞、ヘルパーT細胞、メモリーB細胞、捕食細胞、等々、覚えるべきことが沢山あるんですが、長く複雑になりますので、各自で調べる、ということで略します。
■抗体とは
免疫システムの中の一つです(免疫=抗体、ではない)。
抗体は、攻撃すべき異物であるウイルスの表面にある突起(タンパク)に結合します。
免疫は、それを目印としてウイルスを攻撃します。
あるいは抗体自体が防御の働きを助けます。
■ワクチンとは
感染させない(重症化を防ぐ)ために、体の免疫システムを利用し、対象のウイスルの"抗体"を作らせるものです。
目的が、従来のワクチンと、今の新しいワクチンが一緒なので、殆どの方が違和感なく摂取しています。
せいぜい「今の方が副反応が出やすいみたいだけど、一時的だし」と気に掛けるくらいです。
しかし、重要なところが違います。
・従来のワクチン-「自然な免疫反応」を利用する。
・新しいワクチン-ウイルスの突起(タンパク)を生み出す「細胞に作り替える」。
日本で接種されている新しいワクチンの99.7%がこの"mRNAワクチン"です。
少し詳しく-後述の「ワクチンのリスク」を理解するのに必要なので補足します。
・開発時に流行っている特定のウイルスの遺伝子情報(RNA)を人工的に合成します。
・合成されたRNAを安定化処理し、脂質とポリマーのカプセルで包みます。
・①その膜により、細胞壁(と免疫)を破壊し、細胞内に侵入します。
・②人口RNAを細胞内に放出します。
・③細胞内にある、タンパク製造工場で、人口RNA情報に対応したタンパクが作られます。
・④細胞外に作られたタンパクが放出されます。
・⑤免疫システムが、そのタンパクを異物と判断し、防御&攻撃します。
・その過程で、「抗体」が作られます。
ポイントは、
・開発時に流行っている新型コロナウイルスの遺伝子情報(RNA)が入っている。
・したがって、その流行っていたRNA「専用」の抗体が作られる。
■ワクチンの効果
ワクチンの効果が無いとは言いません。
但し、ウイルスの遺伝子は不安定で変異するものです。
ある方が感染し増殖する過程でも変異することがあるくらいです。
新型コロナは既に分かっているだけで、40,000種を超えているそうです。
ワクチンに入っている遺伝子(RNA)は、製造当時に流行っていたウイルスのRNA情報で作られています。
そのRNA情報を元に作られる抗体は、当然、製造時に流行っていたウイルスにのみ効くものです。
製造-各国着ー接種会場-接種、と時間が経過し、接種時には変異したウイルスが流行り始めています。
変異が、ほんの一部で、作られた抗体の対応範囲であれば、効くことがあります。
時系列で見ると分かりやすいと思います。
製造直後であれば、効くと思います。
っが、次第に効かなくなっていきます。
実際に有効率が、[95%」だったのが、「39%」以下に落ちています。
「ワクチン接種率が上がり感染者が減少したのに、感染爆発が起きている」「接種者の感染率が上がっている」「3回目の接種が必要だ。定期的に打ち続けねばならない」
等と言われている主たる原因がコレです。
リスクは他にもあり、顕在化してきています。
副反応が心配の方も多いと思います。
話題の「ひろゆき」さん。
ワクチンを強く推奨しています。
私もチャンネル登録をしてます。
歯切れがよく、分かりやすいので、今もよく聞いています。
その「ひろゆき」さん。
「ワクチンに副反応は付きものです。プラゼポ(ワクチンを打った、といって実際は生食水を打った)でも20%超が副反応が出ています。なので、いたずらに不安を煽るのはどうかな」
と言っています。
半分は同意します。
確かにプラゼポ効果はあり、実際に「だるい、熱っぽい、接種部位の痛みが強い」などが現れます。
しかし、プラゼポ効果が原因で、全身の水ぶくれや蕁麻疹、狭心症、痙攣、などの酷い症状までは出ないでしょう。
妊娠20週以下の84%が流産する、なんてこともありえません。
・「9割が有効で、重症化を防いでいる。感染拡大を抑制する」
とも言っています。
上記の図の通りで、"当面"ではそうでしょう。
感染拡大の抑制については後で。
・・・今回はこんなところで。。。
次回は「ワクチンのリスク」を予定しています。
ちなみに、「飲むワクチン」や「ワクチン入りトマト」などが開発されつつあるのはご存知ですか?
ワクチンを知らないまま流れに任せて(思考停止のままでいて)後悔しないよう。
では。