数ヵ月前のこと
ヨシムネの装蹄のときに、装蹄師さんが馬の移動の話をしてくれた
海外で、移動の多い馬を検証したというものだ
海外で馬の売買はよくあること
というか、日本に比べて馬文化の国だと、個人での売買サイトがあったりもする
なんならSNSを使ってやり取りするのもあるようだ
移動、すなわち、オーナーがコロコロ変わるパターンと、オーナーは同じだが、施設がコロコロ変わるパターン、それぞれの馬の心理状態?精神面?を調査したとかなんとか
オーナーが同じ馬での移動に対して、オーナーがコロコロ変わる馬はストレスも増え、心閉ざす傾向にあるそうだ
確かに、信頼していた人が突然来なくなり、見知らぬ土地、見知らぬ人にいくら優しくされたとしても、不安で仕方ないだろう
もちろん、例外はあると思うが
時間をかけて安住の地となったところで、またオーナーが変わるとなると、人を信じることが出来なくなり、そりゃ心も閉ざすよね
ヨシムネが私たちのもとへ来たとき、まさに病んでいた
エサも食べず、人のことを見ないで平気でぶつかってくるし、辺りをキョロキョロ
その当時は何て馬が来たんだって思ったものだ
あの頃は馬の心理状態を考えられていなかったな
今回輸送するに辺り、業者に任せて運ぶことも出来た
しかし、ヨシムネの不安を少しでも取り除いてあげたかった
なので、馬運の日を私の休みに合わせ、二連休にして翌日も顔を見せに行ったのでした
そうすれば、環境の変化による不安はあるだろうけど、少なくとも、捨てられたとはならないかな?
そのお陰なのか、単に歳を重ねて落ち着いたからなのか、思っていたよりも馴染むのが早いように思えた
私が帰った翌日、他のオーナーがお泊まりで行ってくれたのも大きかったと思う
これからは行く頻度は減ってしまうけど、その分たくさんの仲間に囲まれて賑やかなので、多少は紛らわしてくれるのではないかなと願いたい