R.I.P Sally (53鞍目) | うっちー@馬なり生活

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NO HORSE, NO LIFE.
馬のことメインに日々の出来事を気の向くままに・・・
2019年4月16日よりゴールドコーストへ馬修行
2020年9月8日に帰国し、新たなステージへ!!

昨夜遅かったこともあり、この日は8時スタート
Fが乗り馬を迎えに行くと、Ceresが寝ていると戻ってきた
二人で見に行こうとパドックへ入ると立ち上がったもののまたに横になる
あ、疝痛だ…
私がいつも乗る馬2頭が疝痛って、しかも2日連続って…
(Ceresはよく疝痛になるらしい)

繋ぎ場へ移動して体温を測る
37.3度、問題なし
Terryさんがまだ来る気配がないので電話、すぐに行きますとのこと

獣医さんが来るまで待機することに
その間二人は餌のことやらTerryさんが日本へ行っている際の話などをしている
Sallyは立ってはいるもののまだお腹を気にする素振りをしているそう
午後に迎えに行くとかなんとか言ってるような気がする

そうこうしているうちに獣医さんが到着
軽度の疝痛ということで昨夜のSallyと同様に、鼻からチューブを通し、薬を胃に直接流し込む
(Ceresはワクチン打ってるので治療してくれる)
その間、クリニックから電話
どんな会話をしているか分からないけど、険しい表情になるTerryさん
話ながら裏の方へ
あまりいい知らせではなさそう…

Ceresの治療が終わり、帰ろうとする獣医さんを電話か終わったTerryさんが呼び止めてCelineの脚を見てもらう
パドックへ入りCelineの元へ向かうときに、Terryさんが獣医さんにSallyの話をしているっぽい
twistと言ってるのが聞こえた
獣医さんの表情が曇る
ヤバイっぽいけどでもどうなの?と思いつつもこの時は聞ける空気ではなく…

Celineを見てもらったあと、TerryさんがFにSallyの状況を説明している
3つの選択があるというような話をしている
何となく察するも、この時は理解したくない気持ちが強かった
Terryさんが立ち去ろうとして立ち止まり、意味わかりましたよね?と言いながらも日本語で再度説明してくれた
今思えばいつも乗せてもらってる私には伝えにくかったのかもしれない

やはり捻れていたということ
今後どうするか、3つの選択がある
1. 鼻から薬をすでに3回やっているが、これを繰り返して様子を見る
2. 大学病院で開腹手術をする
3. 寝かせてあげる(安楽死)

1は捻れている以上、続けても効果はあまり見込めない
2は膨大なお金がかかるのもあるが、手術しても五分五分
捻れているところが壊死している可能性が高いので、高い効果は見込めない
そうなると、3しか残ってないよね

書類の手続き等があるためクリニックへ行かなければいけないTerryさん
Fと私で馬たちの運動を進めることに
空気が重い
するとFが声をかけてきた
Sorry to Sallyって言ったかな?上手く 聞き取れなかった
そのあと大丈夫?と聞かれ、いつも通りの笑顔でIt's okと答えたら目を潤ませながらハグしてきた
いつも通りに振る舞うのが逆に変なんだね
抑えていたものが溢れそうになり涙目になるが必死に堪える
今は泣かない

彼女が乗っている間、ついSallyのことを考える
目が妙に潤う
感情的になるのはあとだ
今は目の前の仕事をこなそう
馬たちも何か察してるのかな
いつもより嘶く声が多く聴こえる気がする
Sally帰ってきたのかな

私はChicagoに騎乗
乗ってるときは色々と忘れさせてくれるね
先日馬銜をウォターフォードからダブルジョイントに変えたのですが、変えてから初騎乗
前の壁を感じやすくなった

終わる頃にTerryさんが戻ってきた
何て声をかけていいか分からないので無言で過ごす
なんともぎこちない空気が流れている
本当は一番辛いのはTerryさんだよね
でもいつもと変わらぬように振る舞っている
私もいつも通り過ごしているつもりなんだけど、なんかやっぱり違うのかな
今になって思うと、私に凄く気を使ってくれていたんだろうな
悲しむ素振りを見せないから余計か?
こういうとき、感情に蓋をしちゃうんだよね
物分かりのいいうっちーが表に出てきて、冷静な態度を取る
受け入れたくないって思いもあるだろうし、心が壊れるのを阻止しようと無意識に防衛本能が働いているのかな?なんていつも思ってる
自分の心に素直になれないんだな
子どもの頃からそうだもんな
現実から逃げようとしてるだけなんだろうけどね

でも一人になると涙は止まらなくなるよね
文字に書き起こしたりなんかしてたらなおさらね
翌日は休みでよかった

もうSallyに会えないんだね
まだまだ君には教えてもらうこといっぱいあったのに
食いしん坊のSally
もうあのニンジンちょうだいの不細工な鳴き声は聞くことは出来ないんだね
苦しんでいる姿を見て覚悟はしてたけど、獣医さんの痛みに弱い馬なんじゃない?って言葉を信じたかったんだ
そうあって欲しかった…
苦しかったね
頑張ったね
やっと楽になれたね
君に教えてもらったたくさんのこと忘れないよ
ありがとう
どうか安らかに…

R.I.P. Sally 29 May 2019