香港の作品ないかな〜? と書架を探して発見。女優カレン・モクのお兄さんとのことで、速攻借りました。祖父がイギリス人でモリスという苗字を引き継いでいるそうな。
そしてこの翻訳者、台北プライベートアイの翻訳してる人だった! 何ケ国語できるんだろ。
シャーロックホームズの舞台がもし香港だったら? と言う設定で、シャーロキアンなら嬉しい内容らしいけど、原作はあんま覚えていない。昔のテレビシリーズは見ていた気がするんだけど。
満州生まれの福邇の家に満州生まれの華笙が部屋を借りることになった。ふたりともいわゆる北京語で、出てくる人は広東語や英語、ベトナム語など話しているようです。華笙、週に二日だけ医者のバイトして生活してるって、どんだけ高給?
福邇の家は荷李活道(ハリウッドロード)の221号乙。3階建ての家だそうです。1階はお店で、2階と3階が住居だとか。鶴心という女中さんがいます。この時代はまだ3階建てがほとんどでピークトラムもまだなくて、ピークに登るには輿に乗るんだって。タクシーの代わりに人力車が走っているそうな。巻頭にある地図を見ると、九龍半島がえぐれてる! なるほど〜あのあたりは埋め立てられていたのか〜! と驚き満載。時代的にまだ新界は中国のもので、イギリス統治下は九龍半島と香港島だけだったとか。あれ? 他の島々はイギリスのものだったのかしら?
一 血文字の謎
殺人が起き警察から協力を求められた福邇。被害者は正面から刺されており、血で残されたダイイングメッセージは「仇」。調べていくと仇となる相手はいるものの犯人に辿り着けない。すると第二の殺人が起きる。犯人の目星がついた福邇は罠にかけて見事に犯人逮捕となりました。人力車の車夫が犯人犯で、「仇」ではなく「人力」と書いてあったんだってさ。
二 紅毛嬌街
福邇に謎解明の依頼をしてきた季連。彼もまた3階建ての家を買い、1階を店に貸して2・3階で息子家族と暮らしていたが、息子たちは仕事で広州へ行って一人暮らしになったので3階を貸し出すことにした。外国人女性に貸すことになったけど、女中しか見かけなくて住んでいる様子がない。さらにその頃文字を書く仕事をすることになって、指定された部屋で仕事をしている。金払いも良いが休みを要求したが断られて、妻の墓参りに行きたいと言ったら渋々許可が降りた。と、二つの謎の解決してほしいそうな。
実は外国人女性は一人ではなく、色々な女性が3階の部屋をラブホがわりにして金を稼いでいたってことでした。だから季連が昼間家にいないようにどうでもいい仕事を与えていたとのこと。もちろん違法行為なので全員お縄につきましたとさ。
三 黄色い顔のねじれた男
マンローが恋をしたエフィーがバークリー大佐に狙われていて心配していた。するとバークリー大佐の館で大佐の遺体が発見され、エフィーは鍵のかかった部屋で薬で眠らさせていた。怪しい黄色い顔の不気味な男がいたので身柄を確保していた。
エフィーを手籠にしようと画策していたことが裏目に出て、反撃されて打ちどころが悪くてバークリー大佐は死亡。エフィーは正当防衛、とのこと。怪しい男はエフィーの兄でした。心配で見守っていたんですって。
四 親王府の醜聞
愛蓮なる泥棒が大切な箱を持ち出して香港に滞在している。彼女を捕まえて箱を取り返してほしい、と郡王殿下から依頼を受けた福邇。福邇には既に真相が見えていて、愛蓮に会いに行く。彼女は泥棒ではなく殿下の妹だった。
愛新覚羅が出てきたぜ。
愛蓮は時間稼ぎをするために大切な鍵を持ち出していて、恋人と新天地に渡るため香港に来たそうな。福邇に鍵を渡して無事に香港を脱出。鍵は殿下に返却。
五 ベトナム語通訳
ベトナムから来た通訳の男が誘拐された。無事に解放されたがなぜ誘拐されて犯人は誰なのか全くわからない。
ここで福邇の兄が登場。なんかよく分かんなかったけど、兄の仕事の関係で通訳にはちょっと行方不明になってほしくて誘拐したらしい。
六 買弁の書紀
保険業を営む何東から依頼。採用予定の人事情報が漏れているようなので調べて欲しいとのこと。
採用予定の男性を偽の電報で上海行きの船に乗せ、成り代わった偽者が会社に入り、正午の大砲の音に合わせて銃で上司を殺害しようと計画していたんだそうな。ギリギリ真相が分かって事件解決となりました。敵討ちをしたくて犯行に及んだそうです。
これはシリーズで4作品出す予定だそうで、現在続編執筆中だとか。
当時の香港の様子を楽しむにはいいけど、事件についてはイマイチよく分からんかったです。




