「遊んでなんかないよ」 | 不倫•未婚で子供を産んだシングルマザーの告白

不倫•未婚で子供を産んだシングルマザーの告白

不倫の末に、妊娠し、未婚で出産した30代女の告白。
誰にも言えなかったこと、相談したかったことを、自力で乗り越えてきたから、
いま、誰にも言えずに悩んでいる人の役にたてる情報を、告白とともに、届けたい。

添い寝している彼の顔を見たときに、

とても冷静な気がして、不安になったりもした。

「あそばれてるみたいな気がする。

あそんでない?」

と、いつもの敬語ではなくタメ語で、
彼の腕の中で聞いてしまった。

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彼は少し微笑んで

「そんなことないよ。遊んでなんかいないよ」

と言った。


そのとき私は知らなかったけど、彼自身は

自分が結婚しているから、私とした行為がどういうことなのか

わかっていた。

だから、ムキに否定もしない、でも肯定もしない、

軽く否定しておく、という反応だったんだ

と、後になってから私は思い返した。

そのときの軽めの「遊んでなんかないよ」に

私は違和感を感じた。

後からではない、そのときに。

「遊んでなんかないよ」と言ってもらってるのに

なぜか全く安心できなかったのだ。

でもまさか、彼が結婚しているとは、

まだ私は、そこまでは考え及ばなかった。

2時間くらい抱き合って、その夜は別れた。

抱き合えた満足と、彼への恋心で、

その後の毎日が支配されているような感覚だった。

メールのやりとりも、嬉しくて、嬉しくて、

待ち望んでしまうくらいだった。

そうして、その次に会ったのも、夜だった。