入院16日目、大晦日になった。
京都に来て以来、ホテルの現場の勤務だったので、
年末年始にゆっくりとテレビを見ることなど、
長年なかった。
暮れの29日から、正月03日までは毎年ほぼ満室、
観光客もいるけれど、年末年始の帰省のために
京都に戻ってくるご家族がとっても、多い。
地元町内会の皆さんからも、もかなり前から
ご予約をいただいていて、それでもギリで予約
してくる隣りさんも多いから、必ず2〜3室は
取り置きしておく。
それがわかっていて、のんびりと数日前になって
電話してくる客もいるけれど、それはそれ、
急に休みが取れったってことで、全席指定席に
なった”のぞみ”ではなく、満員のひかり自由席で
『立って、いらっしゃったたのですね、』
と言ってお迎えすること、にする。
今頃、現場にいたら、そんなやり取りをして
フロントにいただろうな、などとぼんやり
思いながら、TVのスィッチを入れたら、
いきなり井の頭五郎、いや、松重豊さんの顔、
若い!!
TV大阪の番組表を見れば朝から全シリーズの
放送、なんたる手抜き、安易、と思ったものの
大晦日にお掃除しながら、買い物から帰ったら
いつでも松重さんの顔が見えたら、ほっと
するに違いない。
病院のベッドの上で、シリーズ1から11まで
見ることになろうとは、想像もしなかった
けれど、鷺宮、吉祥寺、根津、東長崎など
懐かしい景色を見ているうちに、
お、な、か、が、す、い、た、
今夜は特番、紅白に、ジルベスターコンサート
チャイコフスキーの5番で年越し、
窓を開けたら、除夜の鐘も聞こえるかも。
*昨夜はおでん定食?