オートマティック・ストライカー完成!/Automatic Striker Johnson | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

オートマティック・ストライカー完成!/Automatic Striker Johnson

  実は、大分以前に完成していたのですが今頃公開。
 詳細は以前の記事を見てね

 どうです?前回書いたみたいに恐竜とメカゴジラの間の子のような感じがしませんか?笑 この彩色、金属パーツ、目がたまりませんね!

 恐竜やトカゲが自分の尻尾を自切して再生させるように尻尾を再生させましたよ!
(写真は少々反射が汚いですが、きれいに形成しています。気合い入れてライティングする気合いなし。笑)
 オリジナルと色を合わせることが、どれだけ大変なことか…絵の技術がこんなところで。涙、笑
 金具を自分の限られた道具で作ることが、どれだけ大変なことか…
 挙句には、接続部の割りピンが、オリジナルの穴に入らず、割りピンをルーターでひたすら削るしまつ…笑

 やっぱ、オートマティック・ストライカーの接続部は割りピンですよね。
 やはり前回、想像していた通り、このルアーは尻尾部分が脱着可能で、尻尾無しでもOKですし、さらに、オリジナルの毛の尻尾が付属されたいたようで、好みによってこれらを脱着できるようになっていました。何でこんな事が判ったのかは、最近珍しく、完品のエラー品が売られていたので気付きました。

 そうです、前回の私の記事で指摘したように、作りが精緻すぎるためでのエラー品です。エラー品だからこそ完品で80年以上も残っていたのでしょう。
 でも、エラー品でも13万ですよ!驚
 私のルアー修復史上、一番手間のかかった子でした!
 私は100万でもこのルアーは譲りません。笑

 そして、尻尾が付いたコイツの動きなんですが。
 (世界中でこれが書けるのは私だけかも…!笑)
 コイツをジョイントミノーなんて思って使ったら、ガッカリしますぜ!笑

 リトリーブで使うと、なんと、体が硬直したように、一本線でキタナいウォブリングで帰ってきます。驚
 どうやら、後ろまで伸びた針金と、尻尾の形状に原因があるのかと。

 元々は、分厚い尻尾で売り出して、尻尾が動かないというクレームで、薄めの尻尾に改良されたそうですが、結局、動きやしません。爆

 でも、悲観するほどのことでもなく、この尻尾は接続部以外、ムダなパーツが付いていない分、浮力が高く、一つのポイントでネチネチ、動かすには最適!
 マンズのハードワームが、尻尾の高浮力で変わった動きができるのと同じ理屈です。
 しかも尻尾の可動域が大きいので、キックバックしてからの動きがハデなのです。

 現代のルアーの基準からでは、絶対アウトな代物ですが、その分、トップウォーター向きなアクションが今のルアーにない独特なものがあります。

 と、通ぶりますが、今年はこれで釣れるのだろうか??
 今年の私の釣りは何故か絶不調なんですよ…
 (釣りなんかで運を使うな!と言わんばかりです…使ってないんだが…笑)
 全長17cmのこの子に、針一本はちょっとおぼつかない気がしないでもありません。バスは頭や腹をめがけて襲ってきますので。
 名がオートマティック・ストライカーでも、まず針に触れさせないことにはどうにもなりませんからね。
 でもこれで釣ったら、狂喜するだろーな。世界の中心で叫びそう。笑

岩谷薫(Kaoru Iwatani)『Talking with Angels』ー天使と仏の写真家ー | Facebookページも宣伝