親戚のお婆さんが亡くなりました | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

親戚のお婆さんが亡くなりました

 本日、0時30分に、親族では一番私の作品を理解してくださっていた95歳のお婆さんが亡くなりました。
 この時に病院で転倒し、院内感染してしまい、意識朦朧の寝たきりになってしまいました。

 年寄りは転倒が一番いけませんね… 転倒が原因で死期を早める老人を沢山見てきた。長い闘病生活でした。
 たとえ昏睡状態でも、あるいは亡くなってからでさえも、こちらの言葉は聴き取れる、魂は聴き取っていることを、私は今までの著述経験や読書経験、これからの著述経験からも知っているので、臨終の時は、お婆さんにあの世の事や亡くなり方を語りました。これをやっているのは古くは『チベットの死者の書』であり、源信の『往生要集』です。
 勿論、直系の御親族がおられる前では、おかしな人と思われるので、病室でお婆さんと二人きりになった時や、母との三人の時に語りました。
 私の作品が解るハートと理解力を持ったお婆さんです。
 これが解らない、伝わらない筈がありません!

 呼吸がゼーゼーで昏睡状態でも、私が語ると、開いたままの黒目がこちらを見、聴いている、判っていることを直感しました。 私には見えないお友達や天使もいっぱいいますしね…

 中学生の時、私の直系のお婆さんが亡くなり、あの時は死について何も解らず、心の動揺があったものですが、年齢を重ね、死についていろいろ解ってくると、もう動揺はありません。
 臨終に際しては、そこいらのお坊さんよりは、いいことが出来た気がします…
 もう、お通夜やお葬式は、出席しなくてもいいとさえ思えるほど、残された人の魂の義務は果たした気がしました。 完全に「送り人」で上手く送れた直感がしましたよ。

 大往生。良い亡くなり方だったと思います。
 南無阿弥陀仏  
 そーか。冬至に亡くなったのかぁ。
 あの世でも、あとは日の光が長くなるよ。
岩谷薫(Kaoru Iwatani)『Talking with Angels』ー天使と仏の写真家ー | Facebookページも宣伝