千年近く前の旋律。ヒルデガルド。 | Talking with Angels 天使像と石棺仏と古典文献: 写真家、作家 岩谷薫

千年近く前の旋律。ヒルデガルド。

 ヒルデガルド・フォン・ビンゲン。この方に関しては過去にも記事を書きました。ヒルディガルドと思っていたら、ヒルデガルドの方が、一般的なようですね。
 『Talking with Angels-ロンドンの天使達-』の中にもとても大切な曲として御紹介しました。この本の制作当時は、ヒルデガルドと検索しても、ほとんど情報が無かったですが、今は随分増えましたね。当時は種村季弘さんの『ビンゲンのヒルデガルドの世界』くらいでしか知りようがなかったですが。
 今日はその曲を紹介します。YouTubeで探しても、幻視者と呼ばれる聖女の歌の中で、「この曲キテル!」と言わしめるほどの私が知っている曲が無かったのは残念でしたが、雰囲気は伝わるでしょう。声楽は歌い手さんによって同じ曲でも全然違いますからね。
 動画に紹介してある絵画は、ヒルデガルドさんの直筆。これがまたスバラシイ。中世の遠近感のない祈りの絵大好き!


 次の動画はダサイですが、曲がいい。彼女の頭に赤いムラムラが書いてあるのは、天啓が降りているしるし。



 他にもヒルデガルドの曲はあるけど、全体的に、みんな演奏が早過ぎる気がする。
 これは私の好みだけだけど、もっとスローに演奏した方がもっと伝わるのにとは思いました。ロンドンの写真集は、これよりも、もっとキテル曲の中で創ったんですよ。