『がんばっぺいわきG3いわき金杯争奪戦』は武井大介選手の優勝で幕を閉じました
私のお仕事はずっと外で、主にバンク内の特設ステージ
控え室もステージ脇のテントでした。
もちろん、こたえる寒さ
いわきに向かう時、「知らない人にも親切にしよう」と誓った私は、
早速、私以上に現場から離れることのできない音響さんの為に
空いている時間に温かい飲み物を運んでいたら
皆から、「どうしちゃったの」と言われる始末
慣れないことをすると疑惑を持たれてしまいます
で、これが言いたかったのではなく、いわきに着いてからも
人の親切に感動する出来事がありました
夜、解説者さんや記者さんたちと飲みに行ってホテルに戻ると・・・
「お財布がない」
お財布には銀行のカードもクレジットカードも免許証や保険証も入っていたのでテンパリました
もう夜遅かったので、お店のマスターに電話をしても通じず
かなり落ち込みましたが、銀行やカード会社に紛失届けの電話を掛けまくり、
全てのカードを止める手続きが済んだのは明け方。
ここで、おかしなやり取りもありました。
まず銀行のカードを止める為の電話をしたら・・・
担当者「紛失ですね。カードは再発行しますか?」
寺門「そうですね。では、お願いします」
担当者「カードの絵柄は、通常の物とディズニーキャラクターの物がございますが、どちらになさいますか?」
寺門「・・・・。」
一刻も早くカードを止めたいと、泣きそうな気分で電話をしているのに
きっとマニュアル通りの対応なのでしょうね。
この人からは、「相手の立場に立って考えよう」ということを学ばせていただきました。
クレジットカード会社の人から「いちお、近くの交番にも届けて下さい」と言われたので、
翌朝、出勤前に交番へ
す・る・と
届いているじゃありませんか
ただし、貴重品は中央警察で一括して保管しているそうで、
お巡りさん「これから中央警察へ行って受け取って」
寺門「すみませんが、これからお仕事なので、夕方でもいいですか?」
お巡りさん「仕事?」
寺門「はい。競輪場でお仕事をしていて、今日のレースが終わるまでは無理なんです」
お巡りさん「あれ?!いつも平競輪で司会をしている子だよね!」
寺門「はい」
お巡りさん「じゃ、連絡しておくから、何時に中央警察へ行ける?」
寺門「表彰式が終わったらすぐに行きます。5時過ぎくらいには出られると思います」
お巡りさん「今日は2日目なのに表彰式があるの?」
寺門「はい。G3なので、優秀競走の表彰式が」
寺門「・・・・」
お巡りさんも競輪を見ているのですね
そして、お仕事が終わり、夕方、中央警察へ。
お財布を受け取るまで不安でしたが、現金もカードも身分証明書も全て無事でした
寺門「届けて下さった方にどうしてもお礼をしたいのですが、連絡先を教えていただけませんか?」
しばらく粘りましたが、とうとう教えてもらえませんでした。
世の中には、こんなに親切な方が居らっしゃるのですね
日本もまだ捨てたモノじゃない
外国だったら完全にアウトだったろうな。
改めて、私も人に親切にしようと誓った、いわき遠征でした。
とりあえず、人に親切にしていても疑惑を持たれない人になることを目標に
届けていただいた方、本当に本当にありがとうございました