採血が終わり、帰宅の準備をした時に変化が起きました。
お義母さんは体を起こすと気分が悪くなり吐いてしまいました。
一度椅子に戻り少し休憩したのですが、また起き上がると吐いてしまう。
看護師さんが色々調べて下さり、起き上がると血圧がガクンと下がってしまうと話していました。
帰りのタクシーもなるべく体を起こさないように横になりながら何とか家に戻りました。
一時的な事だと思ったのですが、この日からお義母さんは起き上がると吐いてしまうようになってしまいました。
ハッキリとした原因は分からないまま、歩いてトイレに行くことも出来なくなり、どうしても紙パンツで排尿する事が出来ず、在宅診療の先生と相談して尿管を付ける事になってしまいました。
東京に来てからまだ2週間なのに・・・
まだ癌の痛みは無かったので、そこだけは救いでした。
お義母さんの
何時にどの薬を飲んだのか。
排尿の量。
訪問看護師さんにしていただいた事。
日々の細々とした事をグループLINEで報告していました。
LINEを見た札幌のお義姉さんが、お義母さんを心配してお義父さんと来てくれました。
お義父さんは家に着くなり一生懸命お義母さんの浮腫んだ足をマッサージして色々話していました。
お義母さんは体調を崩す前は、いつも献身的にお義父さんを支えていました。
転勤の多い仕事で引越しも多かったのですが、いつもお義父さんについて行き、お義父さんが脳梗塞を起こした時も誰よりも早く変化に気付き、急いで病院へ行くようにお義父さんを説得したのもお義母さんでした。
数年前までは夜に一緒に歩きに行ったり、お義父さんの少なくなった髪の毛を(お義父さんごめんなさい)お義母さんが一生懸命ブラッシングしてあげる姿も見た事があります。
仲の良い、素敵な夫婦だなといつも思っていました。
お義母さんが疲れてしまうからと、お義姉さんが促しても、お義父さんはなかなか離れられずにいました。
数日宿泊し、お義母さんに大きな変化がないので一度お義父さんとお義姉さんは札幌へ帰られました。