ストレスホルモン(コルチゾール)とセロトニンやドーパミンとの関係 | 自由の翼 Die Flügel der Freiheit

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今回は、私たちがストレスを感じると放出されるコルチゾールというホルモンについて考えてみたいと思います。


コルチゾールは副腎皮質から分泌されるステロイドホルモンの一種です。ストレス反応や免疫反応、糖新生などに関与しており、生命維持に必要なホルモンの一つとされています。

ストレスが発生すると、脳が副腎皮質に信号を送りコルチゾールの分泌を促します。コルチゾールはストレスに対する身体の対応を調整するために、血糖値を上げたり、免疫系を抑制したりするなど、様々な働きを持っています

 

ストレスでなぜ体内でこういう働きが必要になるかと言えば、大昔の人類はストレスを感じる場面=生命の危機であったということなのだと私は理解しています。つまり、戦うか逃げるかをその場で即判断しなければいけない状況がストレスの状況だったということです。

 

なので現代社会のようにストレスを感じる対象が多岐にわたったり長期間継続することは、人類が近年になって初めて直面しているということなのかもしれません。


コルチゾールは長期間ストレスが続くと増加して健康に悪影響を及ぼすことがあるようです。たとえばコルチゾールには免疫系を抑制する作用があるため、免疫力の低下や感染症の発生リスクが高まる可能性があります。また、コルチゾールの分泌が常に高い状態が続くと、うつ病や不安障害の発症リスクが高まることも報告されているようです。

 

私が今年に入ってこのブログの記事を頻繁に書いている理由はまさにこれで、世界中で新型コロナの感染拡大をしっかりと抑え込めていない中で、個人ができることはマスクなどの基本的な防御と自己免疫を上げることだろうと思ったからです。自己免疫機能を上げるにはなるべくストレスの影響を受けないで生活するというのが大切だと私は考えています。

ただし、コルチゾールは体内のストレスホルモンとして重要であるため、必要な量が分泌されることは生命維持に必要なことです。ですから単純に出なくなればいい、出さなければいいというものでもないようです。

 

それでは前回までの記事で書いてきた、気分を良くする脳内物質のセロトニンやドーパミンに対して、このコルチゾールは何か影響を与えているのでしょうか?
 

コルチゾールの増加は、セロトニンの合成や放出を抑制することがあるとされています。副腎皮質から分泌されるコルチゾールは、ストレス反応に対する身体的な対応を促進する役割を持ちますが、その一方で脳内の神経伝達物質のバランスにも影響を与えているようです。いくつかの研究によると、コルチゾールの増加はセロトニンの合成を減少させることがあるとされ、またコルチゾールの過剰な分泌は、脳内のセロトニン受容体の機能を低下させるということが報告されています。

 

一方、セロトニンが不足するとコルチゾールの分泌量が増加することもあるようです。これは、セロトニンがストレス反応を抑制する作用を持つためであり、セロトニンが不足すると、ストレス反応が強くなることがこの理由として考えられます。

 

つぎにコルチゾールとドーパミンについてですが、放出量やタイミングなどについて直接的な相互関係があるとされる研究はまだ見つけられていないのですが、長期間のストレスが続くと、コルチゾールの分泌が増加し、報酬系のドーパミンの分泌が低下することは報告されているようです。つまり、長期間のストレスは、報酬系のドーパミンの働きを抑制することがあるということだろうと思います。


まとめると、コルチゾールとセロトニンやドーパミンなどの脳内物質は何かしらのかたちで相互に影響し合っていて、ストレスや情緒的な問題が生じるなどの状態において、脳内の神経伝達物質のバランスが変化することがあるということだと私は理解しました。個人で出来ることとして、できるだけストレスを感じにくいような生活を心がけたり、脳内物質の不足が起きないような食事や生活習慣を身に付けることが大事なのかなと感じています。

 

 

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