BSで放映されている『新TV見仏記』は、今一番おもしろい。
(今まで知らなかった)
この著書は「見仏記」シリーズの9冊目(ガイド版を含めると10冊目)になるという。
1992年9月に始まった「見仏記」が終わるころ、京都駅で、冗談のようなノリで、
三十三年後の三月三日三時三十三分に三十三間堂で再び会おう、
と言ったその日が、今年2025年、本当にやってきた。
二人の言葉に、周りがほっとくはずがなく、三十三間堂の方から連絡がある。
”どうされますか?””もし来られるなら、通常は3時半に寺を締めるのですが、開けときましょうか”
それはイベントとなり、寺に2000人が集まったというのは、しびれる話だ。
その話が載っている。
ふたりは、健康で、変わらず仏像を見に歩き続け、ずっと変わらずの関係でいた。
みうらじゅんさんは67歳。いとうせいこうさんは63歳。
再会のそのとき、みうらさんは一本の赤い薔薇を、いとうさんに差し出す。
読んでいて、涙がでてくる。
著書:「見仏記・三十三年後の約束」
著者:文/いとうせいこう・イラスト/みうらじゅん
発行:株式会社KADOKAWA 2025年10月初版
