余命4ヶ月、化学療法を行って効いたとしても9ヶ月と言われる。

 

(前書きより全文抜粋)

 2021年4月、私は突然膵臓がんと診断され、そのとき既にステージは4bだった。治療はなく、抗がん剤で進行を遅らせることしか手立てはなかった。

 昔と違って副作用は軽くなっていると聞いて臨んだ抗がん剤治療は地獄だった。がんで死ぬより先に抗がん剤で死んでしまうと思ったほどだ。医師やカウンセラー、そして夫と話し合い、私は緩和ケアへ進むことを決めた。

 そんな2021年、5月からの日記です。

 

 

 

2021年5月24日~2021年10月4日のご自身による日記。

 

山本文緒さんは、2021年10月13日10時頃、ご自宅でご逝去される。享年58歳。

 

 

著書:「無人島のふたり」

著者:山本文緒

装画:大野八生

発行:2022/10/20 新潮社