恋愛に、男女や年齢や育った家族は、本当は関係ないのだけど、
自分と相手が個として自立していないと、こんなふうな関係は築けないと思う。
遠い、夢のような、話だった。
現実が夢を見ているような話だった。
そこにたどり着くまでの、女性としての性の葛藤は時代を反映していて、”産む性”であることから逃れられない、女性”性”の哀しさが身に染みてくる。
けれど、この母親のテンションに引っ張られ、楽しい時間だった。
40歳代になり、やっと手に入れた、かけがえのない、平凡な日常。
こんなひと時がいとおしい。
(抜粋)
「おいしいね」
「うん、おいしい」
彼はもう何年も食べ続けている同じメーカーの食パンでも、食べながら、おいしいな、おいしいね、としばしば漏らす。それはささやかでありながら、私が彼と一緒に生きていきたいと思う理由の一つになった。
新書版と同じくらいの大きさなので、
バッグに入り、手軽に持ち運び、読むことができる。
この値段もうれしい。
著書:「マザーアウトロー」
著者:金原ひとみ
発行:U-NEXT 2025/7初版 (U-NEXTオリジナル書籍)


