CD;

CIHICK COREA「SOLO PIANO」ORIGINALS ーPart One

CIHICK COREA「SOLO PIANO」STANDARDS ーPart Two

 

1999年/11月~12月に、ヨーロッパ・日本で約40回のコンサートツアーが行われ、

そのうち計10回がソロコンサートであり、すべて収録され、その中からこの2枚が制作された。

 

 

 

『ORIGINALS』… BRASILIA、YELLOW NIMBUS、SPAIN、

            WHAT GAME SHALL WE PLAY TODAY 他全14曲

 

12曲がチック・コリアのオリジナル。

もちろん全曲アレンジされてあるが、その場で聴衆から題をもらい即興演奏したものが4曲含まれている。

 

 

🎵 SPAIN(スペイン)

たくさんのミュージシャンが、演奏することに喜びを感じているような愛された曲。

いろんな「スペイン」を自然と聴いてきているはずだが

チック・コリアのこのソロの「スペイン」は素敵すぎて茫然とする。

 

ひとつの曲はひとつのイメージを残していくが、

この「スペイン」のひとつの曲のなかで、自分勝手な感覚を膨らませていると、気がつくと曲から置いていかれている。

 

曲のイメージが前へと流れているというより、断片的な場面が少しだけ切り替わりながら繋がっていっているイメージ。

その場面に浸っていると、気が付いたら曲は違う空気のなかにいる。

 

画像が切り替わるというより、意識が切り替わるといったところだろうか。

 

たとえば、窓から入るやわらかい陽光のきらめきに見入っていると、

いつのまにか自分は部屋の真ん中にある螺旋階段を3段上ったところにいて、そこから見ている。見る角度が、視点が変わっているような、意識のわずかな切り替えが繰り返し続いていき、おもしろく、楽しい。

 

 

※参考 ピアノソロではないが、「東京ジャズ2019」のライブで「スペイン」演奏。

    それにしてもこの曲がこんなに愛されていて、それにも感動する。

 

*チック・コリア(1941ー2021 享年79歳)

 

『STANDARDS… BLUE MONK、ROUND MIDNIGHT、BRAGIL 他全14曲

 

セロニアス・モンクの曲を5曲選んでいる。

 

 

🎵 ROUND MIDNIGHT(ラウンド・ミッドナイト)

この曲も数多くのミュージシャンが演奏している。

 

CD冊子 チック・コリアの言葉より:

わたしはこれまでに「ラウンド・ミッドナイト」を何度かレコーディングし、高校に通っていた1950年代からずっと演奏し続けてきた ー そして一度もこれまでに飽きたことがない。

 

 

*1944年、クーティ・ウィリアムス・オーケストラにて発表された。

*1947年、モンク自身による初録音。

 

*セロニアス・モンク(1917ー1982 享年64歳)

 

 

※参考 

 

※参考