こんなに源氏物語が切実な問題を孕んでいるとは思わなかった。

おもしろおかしく深めてくれた。

 

目次のキャッチ以上に中身がおもしろい。

 

(目次 / 見出し)

はじめに 『源氏物語』はこんなにやばい…その異端性と革命性

第 一  章 設定がやばい…   「史実」をベースに綴られた「大河ドラマ」

第 二  章 ブスがやばい…   ブスが三人、主人公の妻や恋人に!

第 三  章 モデルがやばい…  実在した天皇や嫂まで!

第 四  章 舞台がやばい…   心霊スポットや墓域で物語が展開!

第 五  章 生き霊がやばい…  日本初の生き霊物語!

第 六  章 嫉妬がやばい…   物の怪と化した六条御息所だけじゃない!

第 七  章 病気がやばい…   『源氏物語』は病気大全!

第 八  章 貧乏がやばい…   これでもかと描かれる経済事情

第 九  章 リアリティがやばい…キャラクターと連動する身体描写

第 十  章 恋愛観がやばい…  まともな手順をふんだ結婚がない!

第十一章 年上がやばい…   十九歳の源氏がアラ還女と!

第十二章 ヘンタイがやばい… 猫を女の身代わりに!亡き女の人形を作りたい!

第十三章 身代わりがやばい… かけがえのない人なんていない?

第十四章 毒親がやばい…   娘の人生で野望達成!

第十五章 少子がやばい…   未来の家族観まで先取り?

第十六章 ラストがやばい…  尻切れトンボと言われるラストの謎

第十七章 読者がやばい…   一条天皇、藤原道長、藤原公任!

 

 

 

 

著者:大塚ひかり

著書:「やばい源氏物語」

発行:ポプラ社 2023年11月発行

 

カバー浮世絵:香蝶楼国貞「本朝名異女図鑑 紫式部」

      (出典:国立国会図書館デジタルコレクション)