(写真は、インコ。記事とは関係ない。近郊公園にて。9/12撮影)
好きな本を読みたい。
本屋でタイトルを見て、作家名を見て、などして、本を手に取り、パラリと開き、あるいは表紙カバーの装幀の美しさに惹かれ、帯の推薦文に惹かれ、などして、選ぶ時間も楽しい。
勉強や仕事によってはその選び方も違ってくるだろう。
障がいをもつと、そういうことを諦めていかないといけないのだろうか。
障がいによっては ”重い本” ”めくるページ” が負担になっている。
「紙の本に感じる憎しみ」(市川沙央『ハンチバック』より)
小説の中の、その言葉のみ、世間では大きくなっている。
そして紙の本が好きな、自分を含めたぶん大多数の読者は、その言葉に刺される。
しかし、市川さんは、攻撃しているわけではない。
提言しているのだ。
世の中を促しているのだ。
市川さんの俯瞰した眼差し。
自身の筋力疾患だけでなく、視力障がいの方たちも小説を選び楽しめることを願う。
”願う”とは、行動することだ。
自身を公にして、書くことにより、種を落としていく。
(『ハンチバック』より抜粋:)
:アメリカの大学では、ADAに基づき、電子教科書が普及済みどころか、箱から出して視覚障害者がすぐ使える仕様の端末(リーダー)でなければ配布物として採用されない。
:フランスなどではとっくにテキストデータの提供が義務付けられている
(注*フランスにおいては著作権法が改正され(2006年)、出版社に対して、視覚障害者用の書籍作成のための電子データの提供が義務付けられた)
※日本においても、「読書バリアフリー法」が2019/6に制定、施行されているが、フランスのような義務はない。
eテレ『バリバラ/読書バリアフリー』に市川沙央さんが出演されていた。
(2023/7/28放送、 10/13再放送)
"障がい者"としての出演となっていたようにみえたが、
市川さんご自身が、当事者として現状を訴えていかれる意志は強いと思うが、
”作家”の立場から、現状や可能性についてなど、話しを聞きたかった。
電子書籍に否定的な作家さん、あるいは出版社さんなどと、語り合ってほしかった。
長時間の発言(発声)がご負担となっていたようなので、難しいだろうが、
電子書籍化は可能なのに、それを阻んでいる世情を番組化してほしかった。
番組ではいろいろな読む方法があることも紹介されていたが、
何を読むかという選択が、本人が選んで、探して、見つけることができるように。
たとえば、この芥川賞受賞『ハンチバック』。
音声はどのように読み上げるのだろうか。
市川さんの攻撃は容赦ない。
※追記
視覚障害者図書館について(2022/9記事)
