成瀬は自分の価値観で、一つずつ目標に向かい、身近なところの陣地を取りに行く。

カッコよくて、目が離せない。

 

他人に迷惑をかけず、クラスメートからはちょっと苦手なタイプとなっても、

常にマイペースで、確実に、時間を過ごす。


 

高2。

目標は「200歳まで生きる」

 

だから、今は自分のことで忙しく、恋愛は人生の後半でと思っている。

(えっ、あと80年以上は待てない…と、告白した西浦は、思わず噴き出す)

 

高3。

気が付くといつも島崎がそばにいた。

そんな、生まれた時からそばにいるような友人が引っ越すことに。

 

いなくなる…

生まれてはじめて、日々のマイペースが崩れる。

 

島崎の時間を奪ってたんじゃないか、

漫才コンビ「ゼゼカラ」も解散だ。

 

島崎は、

突然殴られたかのような驚愕の表情を浮かべる。

「解散するの?」

「やめるなんてひとことも言ってないよね?」

「夏祭りの日には帰ってきてまたやるつもりだけど?」

 

(もう、なんなのよ…と、島崎は笑うしかなかった)

 

「成瀬といっしょで、ずっと、楽しかったよ」

 

 

著者:宮島未奈

著書:「成瀬は天下を取りにいく」

装画:ざしきわらし

発行:新潮社 2023/3発行