短編6編 SFというよりもファンタジー

 

誰かに対する愛を、自分の中で永劫残り続けることをよすがに日々を生きていく。

 

 

「回樹」

単に金に困って事故物件をルームシェアし、8年間一緒に暮らし、亡くなった同居人への愛を確かめるために。

 

「骨刻」

ボーンレコード:実際にソ連で禁止されていた曲を聴くために、1940年代~、使用済みレントゲンフィルムをレコード盤にしていた。ソ連、ウクライナ、ポーランド、ハンガリーなどで闇で売られ、流通量は数百万枚と言われ、1961年頃にはテープの普及で自然消滅したといわれている。

 

この小説の骨刻は、自分の骨にレーザー刻印する。レントゲンを撮ってしか見れない。火葬後は消滅する。

 

祖母は骨に文字を刻む。身の潔白が伝わることを願って。

 

 

他4編「BTTF葬送」「不滅」「奈辺」「回葬」

 

著者:斜線堂有紀

著書:「回樹」

装画:宇佐崎しろ

発行:早川書房 2023/3発行