朝蝉よ若者逝きて何んの国ぞ(金子兜太)

 

金子兜太さん 1919/9/23~2018/2/6(享年98歳)

1944年3月(25歳)トラック島に海軍主計中尉として赴任

1945年 トラック島で終戦を迎える

1946年11月 最後の復帰船で帰国

 

「百年」句集 2019/9/23 朔出版 発行

著者:金子兜太

編集:「海原」俳句会・『百年』刊行委員会

編集協力:金子眞土 金子知佳子 現代俳句協会 

 

2008~2018遺句集(736句)

 

2015年より抜粋(この順で6句掲載):

  トラック島回想 5句 

飢えしときは蝙蝠食えり生きてあり

パンの実を蒸し焼く幸(さち)のわれらに無し

生きてゆく虚無グラマンの目の下で

百に近き島影とあり餓死つづく

狂いもせず笑いもせずよ餓死の人よ

朝蝉よ若者逝きて何んの国ぞ