コンサートでよく名前をお見かけする亀井聖矢さんの演奏を聴きたくてチケットを取りました。ホルストの「日本組曲」というのも面白そう、と思って😊
指揮: 秋山和慶
ピアノ: 亀井聖矢
管弦楽: 日本センチュリー交響楽団
ホルスト:日本組曲 作品33
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第3番 ハ長調 作品26
チャイコフスキー:交響曲 第4番 ヘ短調 作品36
ホルストの日本組曲は1915年の作品。「惑星」以外の曲を初めて聞きました。イギリス人のホルストが日本人から話を聞いて作った曲のようです。
印象的な物哀しい旋律は、個人的には「ゲイシャ」を想像。同じく印象的なマーチっぽい旋律は「ショウグン」を思い浮かべました。
#完全に個人的な感想です
エキゾチックな異次元の日本。日本だけど日本じゃない、時代混ぜこぜな雰囲気がして、不思議で面白い曲でした。
そして、亀井聖矢さんのプロコフィエフ!
初めて拝見したのですが、亀井さんの演奏スタイルが独特。ピアノを弾いていない時、オーケストラの方を向いてリラックスして音の流れに身を任せているような感じなんです。そこから、するっとピアノを弾き始めるので、ピアノの唐突感がなく、オーケストラとピアノの音の繋がりが美しい。曲に合わせて椅子から跳ね上がるように弾いたり、伏せて弾いたり。ダイナミックでした。
オーケストラが奏で始めた音楽の波に亀井さんのピアノがダイブして、一緒に音を作って、抜けて、また入って・・・を繰り返していくうちに、オーケストラとの一体感が増していくのを感じました。凄まじい難曲ですが、後半は完全にピアノがリード、心地よい緊張感で演奏を終えて満員の客席から拍手の嵐👏 ブラボーの声にちょっと恥ずかしそうにしていたのも印象的でした。素晴らしかったです。次はぜひ、前の方の席で聴きたいな。
#って毎回言ってます
#初回はお手頃席で聴く人です
アンコールはリスト「ラ・カンパネラ」。こちらはプロコフィエフとは雰囲気が変わって、優美な演奏でうっとりでした✨
休憩をはさんでチャイコフスキー4番。秋山さんの指揮は品があって、うねったりしすぎずすっきりとした印象。心地よく音楽が動き続けている感覚がありました。弦がよく響き、演奏も金管の出だしがぴたっと決まっていて気持ち良かったです。
今回もとても楽しかったです。
ちなみに、「待ち望んだ突然変異」というのは今回の演奏会のプログラムのテーマであるとのこと。HPに藤井颯太郎さんがコンサートごとに紡ぐ短編小説が掲載されています。