細見美術館「空間を彩る屛風 ― 広がる大画面(ワイドスクリーン)」 | 美術館大好き!大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけ日記

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Instagramの内容とほぼ同じです。

日本画ややまと絵の中でも屏風絵が一番好きとても楽しみにしていた展覧会です。



主に細見美術館のコレクションの中から琳派や江戸絵画を中心に屏風絵が紹介されていました。


※写真は全てチラシから


入ってすぐに目に入るのが「柳橋水車図屏風」。うわぁ、と一気にテンションが上がりました。

 

●「柳橋水車図屏風」

↑実物は金っぽい感じで印象が全く異なります。

 

金箔と墨っぽい黒のみで表された豪華な屏風。近づくと凹凸があって立体的です。この図案は長谷川等伯一派考案と伝わり、あちこちの美術館で見かけますが、やっぱり好き!昨年宇治に行きましたが、あの風景がこう表現されるのか、という驚きがあります。展示されていたのは江戸時代前期のもので、保存状態もいいです。

 

振り返ると後ろには「花車図屏風」。これも金屏風で、大きな花車に色とりどりの花。華やかです。そして奥には「桐竹鳳凰図屏風」。同じく金屏風で、鳳凰が描かれています。羽が繊細なタッチで描かれていて美しい

「洛中洛外図屏風」「東山名所図屏風」などの京都の名所案内や武家社会の風俗画「◯犬追物図屏風」、神坂雪佳「四季草花図屏風」なども。「誰が袖図屏風」も印象に残りました。

 

●神坂雪佳「四季草花図屏風」


屏風は、展覧会によっては右隻と左隻を前期後期でばらされて展示されたりすることもありますが、やっぱり揃った状態で見るのがいいなと思いました。

 

●住吉如慶「きりぎりす絵巻」


屏風ではありませんが、前に見て可愛いと思った「きりぎりす絵巻」もあって嬉しかったです☺️

 

細見美術館のInstagram公式アカウントで屏風がいくつか紹介されているので、興味のある方はぜひご覧になってください チラシの屏風は平面ですが、立ててあるものは全く見え方が違って、華やかです。

作品リストを見ると、結構展示替えがあるよう(前期は3/17まで)。後期も行きたいなぁ。