醍醐寺の境内を入ってすぐ左手にあるのが三宝院。三宝院は醍醐寺の塔頭の一つで、歴代座主が居住する坊です。1115年(平安時代)に醍醐寺第14代座主・勝覚により創建されました。
#勝覚は源氏の家系で、藤原道長の曾孫
応仁の乱により荒廃しますが秀吉の「醍醐の花見」を契機に復興され、秀吉自ら手がけた庭園が有名。本尊は弥勒菩薩です。
●大玄関 重文。
●唐門 国宝、1599年(安土桃山時代)。
朝廷からの使者を迎える勅使門。
手前から、葵の間・秋草の間・勅使の間のある建物、表書院、純浄館。
●葵の間 重文。
下鴨神社から上賀茂神社へ向かって行列している葵祭の様子が描かれる。
●秋草の間 重文。
長谷川等伯一派による秋の七草。
●勅使の間 重文、桃山時代。
長谷川等伯一派による竹林花鳥図。
●表書院 国宝。
●表書院襖絵 重文。
平安時代の寝殿造りの様式を取り入れた豪華な書院。下段・中段・上段の間から成り、下段は畳をあげると能舞台になる。
上段は四季の柳、中段は山野の風景。長谷川等伯一派による。下段は石田幽汀による孔雀と蘇鉄。
●奥宸殿 重文、江戸時代初期。
棚は「醍醐棚」と呼ばれる有名な違い棚。
●純浄館 重文。
●三宝院庭園
豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭。
●本堂 重文。
手を合わせた場所から結構距離があったのですが、光の具合がちょうど良かったのか仏様の表情がはっきり見えました。こんな体験は滅多にないので嬉しい驚きでした。
庭園は、花のない一月末ですら華やぎを感じる趣で、よく見る禅寺のお庭と異なる美しさを感じました。
建物の中の襖絵も美しい。退色が進んでいますが、美術館で見るとガラス越しにしか見れない長谷川等伯一派の絵が、外光の届く場所で間近に見れるのが贅沢です。浜田泰介さんの絵もきれい。撮影OKというのも嬉しいです。すいていたので、畳に座って襖絵を独り占め。堪能しました💓
醍醐寺をゆっくり楽しんだ後、もう一つのお寺に向かいました。