美術館「えき」KYOTO「THE 新版画 版元・渡邊庄三郎の挑戦」 | 美術館大好き!大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけ日記

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皆さんの投稿を見て駆け込み。行けて良かった

 

新版画とは、明治30年前後から昭和時代に描かれた木版画のこと。新版画を牽引した版元・渡邊版画店の渡邊庄三郎がプロデュースした新版画を紹介する展覧会です。


左 川瀬巴水。右上 左から 小原祥邨、小早川清。右下 チャールズ・W・バートレット。


 

これまでにまとまった数の新版画を見たことがなかったので、浮世絵版画との印象の違いを楽しみながら鑑賞しました。同じ木版画なのに全然印象が違うのが面白いです。

 

右中 笠松紫浪、右下 フリッツ・カペラリ



全て川瀬巴水


全て川瀬巴水。同じ版木を使って、空の部分と全体の色合いを変えて、違う時間を表している。

 

渡邊庄三郎は、この人は!と思う人に声をかけて絵を描いてもらい、時には画家本人と一緒に工夫しながら版画の新しい表現を深めていったようです。伊東深水もその一人で、肉筆の美人画のイメージしかなかったけど、個人的には風景画の新版画が素敵だと思いました。


たくさんのスペースをとって展示してあったのが、川瀬巴水。名前を聞いたことがあるぐらいだったのですが、風景の構図がとっても素敵💘 こんな構図、色、雰囲気で撮れたら最高だなと思うような絵がずらりと並んでいました。

Instagramにこの風景の写真を載せたら、すごい数のいいね、がつきそう🤭


あぁ、あの場所、と見たらすぐに分かるような名所を多く描いているのですが、ただの風景記録にはならずに、温度だったり湿度だったり風情を感じるのは、新版画だからなのでしょうか。

 

新版画が盛んになるにつれて、柔らかさが巧みに表現され、どんどん進化していったのを感じました。私には肉筆画なのか版画なのか、並べてあっても分からないぐらいでした💦 名前は覚えきれなかったですが、他にもいいなぁと思う絵がたくさんあって、大満足の展覧会でした。