拝観終了時間ぎりぎりでしたが、なんとか間に合いました。
●入り口
中宮寺は、斑鳩宮を中心にして西の法隆寺と対になる現在地から東に500メートル離れた場所に、7世紀前半(飛鳥時代)に創建されたと推測されています。
創建の由来は不明ですが、法隆寺と中宮寺は僧寺・尼寺の関係にあったと考えられています。聖徳太子が母・穴穂部間人皇女(あなほべのはしひとのひめみこ、間人皇后)の宮殿を寺にしたという伝承や間人皇后が発願者という伝承もあり、聖徳太子建立七寺の一つとされています。本尊は如意輪観音です。
平安時代には衰退し、一時復興するものの往時の寺勢はないまま時をつなぎました。江戸時代に火災で現在地に移り、やがて皇室から女王や皇女を住職に迎えたことから門跡斑鳩御所として存続した皇室と縁の深いお寺です。
●本堂
1968年、高松宮妃発願により創建。設計は吉田五十八。本尊の如意輪観音菩薩や寺宝の天寿国曼荼羅繍帳(複製)を間近で見ることができる。
● 菩薩半跏像 伝如意輪観音 (入り口にあった写真をお借りしました)
飛鳥時代、国宝。聖徳太子の母がモデルと伝えられ、中世的な微笑みが美しい。もとは金堂にあったと伝えられる。
●天寿国曼荼羅繍帳
622年(飛鳥時代)、国宝。日本最古の刺繍遺品。聖徳太子の死後、妃の橘大郎女(たちばなのおおいらつめ)が宮中の采女に命じて、太子が往生した天寿国のありさまを刺繍したもの。
●表御殿
本堂に上がると、お寺の歴史や如意輪観音菩薩、天寿国曼荼羅繍帳についての音声説明が流れ、お寺の方が説明もしてくださいました。風の通る本堂でほっとひと息つき、心地よい時間でした。
お寺をまわってみて思ったのですが、展覧会と同じで、あまりにも見どころが多いと印象に残るものが限られますね。法起寺、法輪寺、中宮寺は建物も仏像もよく覚えているのですが、法隆寺は建物に圧倒されて仏像の印象が薄いです。いつか、仏像をゆっくり見に行きたいな。
お寺巡りはお終いですが、斑鳩には有名な古墳があります。ラストは藤ノ木古墳です。
#法隆寺夢殿のすぐ隣
#かつての中宮寺跡が「史跡 中宮寺跡」として残ります
#法隆寺、法起寺、法輪寺、中宮寺のうち、中宮寺は拝観受付終了時間が一番早いです
#行かれる方はご注意を