今回は中国絵画が多く、私には少し難しかったです。でも、大好きな青磁の作品が出ていたり、曜変天目茶碗・油滴天目茶碗が見れて満足!
美術館HPの解説を参照しつつメモ📝
●曜変天目茶碗(国宝) 南宋時代、12~13世紀。
福建省・建窯で作られたもの。徳川家康から十一男・徳川頼房(初代水戸藩主)に渡り、代々水戸藩に伝わった。
運良く数度目にしていますが、見る度に美しいなぁと思います。小宇宙の風情です。茶碗に着想を得た帯「曜変天目」も美しかったです。
●油滴小天目茶碗 金時代、12~13世紀。
素地は灰白色だが、福建省・建窯の天目茶碗に似せるため鉄釉で黒くしている。
この茶碗も好きです。上品な油滴に小ぶり感も良き。
●兎毫盞(とごうさん)天目茶碗 南宋時代 12~13世紀。
福建省・建窯で作られたもの。名前は細い線のような斑紋が兎の毛🐇に見えることから。
●曜変天目茶碗 天目台 17~18世紀。
●油滴小天目茶碗 天目台 17~18世紀。
天目茶碗を載せる台。どちらもわりと派手です。この上に華やかな天目茶碗を置いて喧嘩しないのかな・・?
●青磁漁船香合 明時代、17世紀。
舟の上の覆いは雨をしのぐ苫(とま)、その前に座る男。このような意匠をトキヤロ(伽野郎)または泊舟(とまりぶね)というそうです。
●砧青磁双魚小鉢 南宋時代 13世紀。
中国では古来から魚は吉祥のシンボルとされてきました。魚の発音が「余」と同じことから富の象徴、卵をたくさん産むため子孫繁栄の象徴、雌雄一対の双魚は夫婦和合。
●七宝楼閣山水花瓶 明〜清時代、15〜19世紀。
有線七宝の華やかな瓶。
七宝とは、主に金属の素地にガラス質の釉を焼きつけて装飾する技法。英語ではエナメル、フランスではクロワゾネ。
●狩野常信「中菊慈童左右菊図」より一部 1712年(江戸時代)
菊慈童とは、古代中国で皇帝の寵愛を受けていたが、皇帝の枕をまたぐという不敬を犯し、辺境の地に流罪となった少年。抱えている枕は皇帝から賜ったもので、枕に書かれた経典を菊の葉に書いたところ不老不死の霊薬が滴り、童は八百年生きたというお話。
●伝 顔輝「十六羅漢図」 明時代、14~15世紀。
羅漢は釈迦が亡くなる時、現世に留まり正しい教えを護り伝えることを託した釈迦の弟子たちのこと。禅宗では羅漢信仰が重んじられたそうです。
お寺の庭でよく羅漢像を見るけど一体なぜ?と思っていましたが、禅宗に関わりがあるのですね。なるほど。
国宝の「玄裝三蔵絵」も場面を変えて二巻展示してあり、毎回思いますが贅沢な展示内容。また3ヶ月後に行きます😉
#古美術のお勉強