#ヴォーリズ建築
関西学院は、メソヂスト教会のアメリカ人宣教師ウォルター・ラッセル・ランバスによって1889年に神戸・原田の森に創設されました。1929年に西宮・上ヶ原(現在地)に移転、現在は複数キャンパスを兵庫・大阪に持つ総合大学です。原田の森には移転前の教会が「神戸文学館」として残っています。
中央芝生と時計台。今にも降り出しそうなお天気。。
近隣の神戸女学院と同じく、最初期の建物はウィリアム・メレル・ヴォーリズの設計によるものです。正門正面の中央芝生を囲むようにして建てられた時計台、神学部、文学部、経済学部、商学部や学院本館、外国人住宅、原田の森から唯一移築されたハミル館などは1929年に建てられたものです。
● 時計台(旧図書館) 1929年
関西学院大学博物館 として使われている。国の登録有形文化財。両翼の建物は1955年に増築されたもの。
後ろの山は甲山(かぶとやま)です。両脇のヒマラヤ杉、中央芝生の椰子の木もいい感じ✨
時計台の中はこんな感じ。
あまり飾り気はなく、控えめな装飾。天井はヴォーリズっぽい。
●ランバス記念礼拝堂 1959年
関学に残る一番新しいヴォーリズ建築。(ヴォーリズは1964年に死去)
1929年の一回だけの設計ではないのですね。知らなかったです。
学院全体がヴォーリズ風というのか、スパニッシュ・ミッション・スタイルで統一されているため、どれが古くからあるものかは正直言われないと分からないぐらい💦 開放感があり、とても美しい校舎群です。
門は原田の森から上ヶ原に移築された正門。なんか格好いいなと思ったけど、年代ものでした。
よく似ていますが、神戸女学院の校舎とは少し雰囲気が違います。男子校(当時)と女子校の違いでしょうか。女学院は装飾が可愛らしい感じ、関学はすっきりとした感じ。同じプロテスタントでも宗派が違うので、そのせいかもしれません。
卒業生ではないのですが、大学時代はクラブ活動で週6ペースで通っていた第二の母校。とても懐かしく、女子大生気分を味わいました。
#相当無理があるけど🤣
#関西学院はかんせいがくいん、と読みます
#地元では関学
ウォルター・ラッセル・ランバス メモ📝
1854年上海生まれのアメリカ人宣教師・医師・教育者。1886年、宣教師で教育者の父と共に医療伝道をしていた中国から来日。南美以神戸教会(日本基督教団神戸栄光教会)を創立、神戸外国人居留地に読書館を設け、英語学校(パルモア学院)を開く。1889年、パルモア学院を母体として、アメリカからの献金をもとに関西学院を創立。広島・大分で伝道の後、ブラジル・アフリカ大陸・シベリア・中国で伝道。1921年来日時に発病し、横浜で死去。
教会では最高職bishopまで昇った方のようです。関西学院のHPに彼の生涯が詳しく載っています。ランバスが日本で過ごしたのはわずか4年ほど。ちなみに、ランバス一家は中国で30年以上過ごした後に来日しています。一家の信念の強さと熱意には、読んでいて圧倒されるものがありました。