美術館大好き!大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけ日記

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大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけの日々をメモ。美術館・博物館や神社仏閣、舞台やクラシックにも興味あり。その他興味があることはなんでも。

Instagramの内容とほぼ同じです。

アイヌ展を見た後、前から気になっていた手拭い の美術館へ。

 

 

細辻伊兵衛美術館は、⽇本最古の綿布商として400年余り続く「永楽屋」の⼗四代続く当主の名「細辻伊兵衛」を冠した美術館です。


永楽屋は江戸時代初期に創業した400年企業で、その先祖は織田信長の御用商人であったのだとか。



この展覧会では、明治・大正・昭和初期に永楽屋で制作された手拭いの中から、役者絵などを題材にしたものが紹介されています。


入り口では手拭いのチケットを購入。この手拭いはそのまま持って帰れます。

 


 

展示室には歌舞伎の役者絵がいっぱい✨

「あ、あの演目だ」「幸四郎だ、あれは團十郎」

・・・なんて感じで、控えめに言って楽しすぎました!

しかも、全部撮影OKなうえに、音声で解説してくれるタブレットを無料で貸してくださいます。紙の作品リストも詳しい。

歌舞伎がお好きな方にはツボだと思います。

 ●「藤屋伊左衛門」 昭和4年 

『廓文章吉田屋』より。


 ●「助六のイキ」 昭和5年 

助六は曽我五郎の仮の姿。


●「雨の五郎」昭和12年 

曽我五郎。
 

 「伊達男」 昭和6


●「暫」 昭和7

市川團十郎家の荒事。

●「三枡の荒事」 昭和7


『暫』より。


●「五条橋」 昭和7年


●「松本幸四郎の弁慶」 昭和13年

     「勧進帳」 昭和13年


● 諫山宝樹「源義経」 令和8年

 「鞍馬天狗」 明治時代



諫山宝樹さんは、「光る君へ」の衣装デザインを手がけた方だそうです。



●「関の扉」 昭和12年 

『積恋雪関扉』より。


●「曽根崎心中」 昭和8


●「凛々しき射手」 昭和10

 

●「縦縞の財布」 昭和13年 

 「堀部安兵衛」 昭和3年

『仮名手本忠臣蔵』より、早野勘平が山中で持ち去った財布。


二階はがらっと変わり、バレエの舞台美術や衣装がテーマ。ピカソや藤田嗣治、ユトリロ、シャガールなど西洋美術好きには心躍るラインナップ。額装して楽しめる美しい手拭いが並んでいて眼福でした。

#このコーナーのは購入できます

 

● パブロ・ピカソ


● 藤田嗣治


●ユトリロ


● シャガールなど


●「シェラザード」より


さらに奥の部屋では、手拭いの染めの工程を紹介するコーナーも。





一時間ゆっくり楽しみました。「永楽屋」も併設されていて、お客さんで賑わっていました。楽しかったです💓





[指揮]アレクセイ・オグリンチュク

[チェロ]上野通明

[管弦楽]関西フィルハーモニー管弦楽団


[プログラム]

プロコフィエフ:古典交響曲 op.25

ヴァインベルク:チェロ協奏曲 ハ短調 op.43

ドヴォルザーク:交響曲第8番 ト長調 op.88 


ソリストアンコール

プロコフィエフ:子供の音楽 12のやさしい小品より"行進曲”


上野通明さんのチェロが聴きたくてコンサートへ。アレクセイ・オグリンチュクさんのお名前は知らずにうかがいましたが、指揮者であると同時に、ロイヤルコンセルトヘボウ管の首席オーボエ奏者でもある方だそうです。



一曲目はプロコフィエフの交響曲。

プロコフィエフだから、とんでもなく複雑だったり奇抜だったりするのでは・・・という予想を裏切り、古典的でとても可愛らしい響きの曲でした。この曲好き!

木管楽器がよく響き、するするっと動くメロディの尻尾が見えるようで、とても楽しかったです。次の協奏曲への期待が高まりました。

 

そして二曲目、上野さんによるヴァインベルク。ヴァインベルクは1919年ポーランド生まれ、ロシアで活躍した作曲家らしいです。初めて知ったし、初めて聴きました👂

 

これがすごかった❗️

哀愁たっぷりのチェロのメロディが抑えたトーンの繊細な弦楽器の響きの上に乗り、この上なく美しい。上野さんのチェロが歌います。後半では、ショスタコヴィチを思わせるような激しさと焦燥感を感じさせるような激しい嵐のような音。最後はロシアの大河に緩やかに飲み込まれていくような、そんなイメージで聴きました。


ずっと弾きっぱなしで、本当に素晴らしかったです。場内、終わった瞬間に凄まじい拍手、関西フィルとオグリンチュクさんも本気の拍手でした。


アンコールはプロコフィエフ。

オシャレな曲でこれもとっても良かった✨ オグリンチュクさんも一緒に出てきて、ニコニコしながらオーボエの横に座って聴いていらっしゃいました。




休憩はさんで三曲目はドヴォルザーク8番。この曲も管楽器が素晴らしく響いていて、きっと吹いてて気持ち良かったはず。歌いすぎず、さらっと流しつつも緩急ついた演奏でした。

 

上野さんの演奏が良かったのはもちろんですが、オグリンチュクさんの指揮が好みでした。ラフマニノフとかショスタコヴィチとか、ロシアの曲を彼の指揮でもっと聴いてみたいです。

 

次のクラシックコンサートは、阪田知樹さんのリストの協奏曲。楽しみです。



↓前に聴いたクラシックコンサート


↓前に聴いたオーケストラのコンサート



アイヌの服飾や文化に興味があり、楽しみにしていた展覧会です✨




日本の先住民族であるアイヌ民族の服飾や木工芸を、豊かな色彩感覚と美意識に注目して紹介する展覧会です。


比較的近年のチカップ美恵子さんの作品や、貝澤徹さん、下倉洋之さん、藤戸康平さんの現代作品も紹介されています。

 

面白いと思ったのはアイヌの儀礼品と交易に関する展示です。

アイヌの人々は儀礼用の太刀、矢筒の一部や漆器は本州からの交易で手に入れたものを用いて大切に扱ったそうです。


太刀は武器ではなく宝・威信財として、刀剣の鍔はそのものを儀礼具や護符に、鞘のない短刀は霊力をもつ宝刀として用いられました。華やかな漆器も儀礼で使われ、財産としても機能しました。


カムイ(神)への信仰に異国のものを用いるというのは不思議な感覚がしましたが、よく考えてみると、日本でも古くは天平時代から、唐から手に入れた珍しいものを儀礼に使い、神仏に捧げてきました。なかなか手に入らない珍しいものを神様に奉納する文化は同じなのだなぁと感じました。





アイヌ独特の布や衣服は、大胆な渦巻き模様やパッチワークのような組み合わせが美しかったです。アイヌの人々は交易で手に入れた木綿を用いたほか、樹皮の繊維で布を作ったそうです。


● チカップ美恵子「フレベンナ/虹の歌」2002年


● チカップ美恵子「ミナ/笑う」2003年


● チカップ美恵子「アトゥイ/海」


● チカップ美恵子「シ・カンナ・カムイ/雷神」1991年



● チカップ美恵子「チキサニ/春楡の木」1980年代後半


● チカップ美恵子「コタン・コロ・カムイ

/島(大地)を守る鳥神=シマフクロウ」1980年代後半


チカップ美恵子の作品が多数出ており、自然を感じながらも華やかで楽しい雰囲気でした。渦巻きなどの模様にも一つひとつ意味があるそうで、研究内容のメモも展示されていました。







大ぶりな首飾りも興味深く感じました。様々な色の玉は宝石ではなく、ほとんどがガラスなのだとか。金属は日本や中国の古銭や引き出しのつまみの部分が使われたものがありました。刀の鍔など金属の円盤を使ったものは、女性が儀礼の際に晴れ着とともに身につけた装身具なのだそうです。宝であると同時に、霊的な力で持ち主を守る護符(フチトゥレンペ・祖母伝来の守り神)でもあるそう。


● 下倉洋之「KARIP」2011年


● 下倉洋之「湧水」2016年


● 下倉洋之「UTASA」2024年




小刀や花ゴザなど日常で用いた道具の装飾の美しさにも心惹かれました。小刀は木と牙や爪、角で作られていて、金属は使われていません。

 

● 藤戸康平「GATES」「Singing for the Future」2025年







アイヌの美意識を現代美術で表現しているのも面白く、万博で展示されていたという藤戸康平さんの大型作品がカッコよかったです。


 

総合展示では毎年恒例の陽明文庫の名品を公開中。「御堂関白記」などを見て、次の美術館に向かいました。

 


↓前に京都文化博物館で見た展覧会