美術館大好き!大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけ日記

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大阪・兵庫・京都・奈良へのお出かけの日々をメモ。美術館・博物館や神社仏閣、舞台やクラシックにも興味あり。その他興味があることはなんでも。

Instagramの内容とほぼ同じです。

🦋👘観劇記録



佐渡裕さんプロデュース&指揮で毎年開催されているオペラ公演に初参戦🚩  

オペラに興味の出てきた今、行くより他の選択肢はなし。

 

音楽 ジャコモ・プッチーニ

指揮 佐渡裕

原演出 栗山昌良

再演演出 飯塚励生


蝶々さん 迫田美帆

スズキ 林美智子

B.F.ピンカートン マリオ・ロハス

シャープレス エドワード・パークス

ゴロー 清原邦仁

ヤマドリ 晴雅彦

ボンゾ 斉木健詞

ケイト・ピンカートン キャロリン・スプルール

合唱 ひょうごプロデュースオペラ合唱団

管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団



本当に素晴らしいオペラでした💓

プッチーニの音楽の素晴らしさ、美しいストーリー、磨き込まれた演出に心動かされました。


蝶々夫人役・迫田美帆さん、素晴らしかったです。ボリュームがあり伸びやかなソプラノで心地よい声。歌いっぱなしでしたが、声量全く衰えず。そして、細やかなお芝居が素晴らしかったです。一幕の少し現実感のない蝶のようなふわふわした感じから、二幕・三幕の妻・母としての強さを秘めた姿への変化が見事でした。


迫田さんの蝶々夫人は、誇り高い武家の娘。ピンカートンは蝶々さんのことを、美しい無力な蝶のようだと考えるのだけど、それは蝶々さんを無力な娘と無意識に侮って出た言葉なのだろうなぁ、と観ながら思いました。


アメリカに帰国してしまったピンカートンをひたすら待ち続ける蝶々夫人。その姿はあまりにも一途で痛々しいほどなのだけど、最後、子どもは取り上げられ、夫のピンカートンが自分に会うことを望まないと知った蝶々さんは自害して果てます。

あらすじを読んだ時はそこまでしなくても、と思ったんだけど、迫田さんの蝶々さんを観ていると、己の矜持を傷つけられて武家の娘としてそうするしかなかったのだな、と納得してしまう自分がいました。


アリア「ある晴れた日に」「さようなら坊や」など、心揺さぶられる素晴らしい歌でした。


アメリカ海軍士官ピンカートン役・マリオ・ロハスさん。この方の歌には驚きました。出だしから声量が桁違い、そして華やか

 

ピンカートンはひと言で言うなら、軽々しく現地妻を持ち、すぐに捨ててアメリカで呑気に暮らすクズ男。なのですが、第一幕の彼は魅力的でした。結婚式前、可愛い蝶々さんとの結婚に浮かれて甘い言葉を重ねて振り向いてもらおうとご機嫌を取っている姿などは、傲慢さは覗かせるけど微笑ましさを感じるほど。

第二幕・三幕では一転、クズ男ぶりが明らかに。子どもがいると知り、罪悪感から蝶々さんに会うことすらできず、妻に子どものことを任せて「僕は卑怯者だ」と逃亡。ピンカートン、許すまじ。全観客が思ったことでしょう。


役柄はさておき、とても良かったです。今回、初来日とのことなのですが、また聴く機会がありますように。


アメリカ領事シャープレス役・エドワード・パークスさん。この方も良かった。声量が豊かで、渋みのある美しい歌声。そして、お芝居も上手い。ピンカートンの子どもで軽薄なキャラと対比を成す大人で誠実な人柄に少し救いがありました。

 

蝶々さんを支える女中スズキ役・林美智子さん。場面の端々に見える蝶々さんを気遣う姿、蝶々さんとの二重唱「桜の枝をゆすぶって」に泣けました。


女衒ゴロー役・清原邦仁さんの狡賢い軽妙なお芝居や蝶々さんの叔父ボンゾ役・斉木健詞さんの力強さも印象に残りました。




終わって二日経つけど、まだ余韻が残っています。

今回、チケット取りが上手くいって最前列でした。始まるまでは前すぎたなぁと心配だったのだけど、佐渡さんの指揮がはっきり見える良席でした。ハミングを挟みながらの指揮、迫力がありました。来年も最前列、狙ってみようかな☺️








#カーテンコール撮影可でした

 


📚読書記録

#平安文学の沼🫠続いてます

  

「大鏡」

 武田友宏 編著

 保坂弘司 



日記系を辿ってきたところで、歴史物語「大鏡」へ。

 

大鏡は、文徳天皇即位(850)から後一条天皇の時代(1025)にかけての14代、176年間について、皇家と藤原家の繁栄を語る対話形式の歴史物語です。作者は不詳、成立年も分かっていませんが、11世紀後半が有力視されているそうです。

 

二人の長寿の翁と若侍の対話によって話が進められ、藤原北家、特に藤原道長(966-1028)への賛美が物語の根幹を成しています。

藤原北家は、藤原不比等の次男・房前を祖とする家系。



この本は読むのに時間がかかりました💦

なにしろ、皇家と藤原家の歴史を辿る本。知らない人が多い上に、出てくるのはほぼ藤原氏(源氏や紀氏、菅原氏なども少しだけ出てくる)で、一族皆めちゃくちゃ名前が似ている!!

 

系図を見ていて思ったのですが、平安時代の貴族階級の名前には、流行りとかルールはあったのでしょうか🤔


親子で名前の字を受け継がないパターン(藤原基経忠平師輔兼家道長など)が多い。一方で兄弟で名前が一字同じパターン(藤原道隆、道綱、道兼、道長など)が多いです。また、少し前の先祖や親戚の字を一字使ったのかな、というパターンもあって、読みながらアレ❓🙄この人前にも出てきたような。あ、違った、一字違い💦となること多数。

 

巻末の系図と、話ごとに書かれている丁寧な注釈の助けを借りて、なんとか読み切った感じでしたが、名前を眺めながらあれこれ考えるのが意外に楽しかったです。

 

厳密な時系列ではなく、皇家・藤原家それぞれ人ごとに話がまとめられていて、人物紹介のエピソードが具体的で面白いです。


筆者は道長贔屓なので、道長関連のエピソードが豊富。若い頃から大胆不敵、政治家として手腕を振るうようになってからは政敵を着実に排除する冷淡さを持ちつつも、政敵・伊周を気遣うなど懐が深いとべた褒め。一方、道長の父の兼家に対しては、兄・兼通に冷遇され気の毒だったとしながらも傲慢さを指摘し辛口。道長の兄・道隆は大酒飲み&美男がポイントが高かったのか採点は甘め、もう一人の兄・道兼は花山天皇退位事件、父・兼家の喪に服さなかったなど諸々あり、けちょんけちょんに貶されています😅


同じ人物について視点を変えながら何度も語られることもあり、逆にさらっと流されている人もいます。善政を敷いたかどうかではなく、藤原家に関わる出来事がどれだけあったかということを主眼に書かれているようで、ゴシップ的な面白さもありました。

 

また、平安時代では「血筋は何よりも貴い」が絶対であることを改めて感じました。そのため、母が誰であるかが非常に重要。本書では、天皇・大臣達について、母が誰か細かに記述されています。藤原家ゆかりの女性たち(女御、中宮、皇后になった人のなんと多いことか😳)のエピソードも豊富。政治を動かしたのは男性ですが、男性が権力を手に入れるためには女性の存在が何より大事だったわけで、どちらかが一方的に強いという関係でもないのだなぁと思いました。

 

また、人柄や才能が当たり前のように血筋と結びつけられています。では、血筋が貴いが、素行に問題のある貴人(冷泉天皇や花山天皇など)はどう扱うのか。ここで怨霊の出番。先祖の誰それが恨みを買い、子孫である誰それが祟られたので、あの素行の悪さだった、というような感じ。


意外だったのは、藤原時平が陥れて太宰府に追いやった菅原道真についてのエピソードが豊富であったこと。道真の悲哀に寄り添う内容で同情的です。全ての藤原氏を手放しで賛美しているわけではなく、時たま覗かせる批判精神が興味深いです。

 

などなど、興味を引かれるエピソードが多く、面白かったです。全然まとまらない感想ですが、何日寝かせても全くまとまる気がしないので諦めて投稿します😅

 

久しぶりにひらパーへ。
ひらパーは、関西でUSJ以外の遊園地が軒並み廃業していく中で営業を続ける、数少ない老舗の遊園地🎡🎢

#貴重!!

#がんばれ ひらパー



遊園地好きの夫が見つけてきてくれた、水木しげるの妖怪のイベント。これは面白そう!



水木しげるの描いた100の妖怪が詳しく紹介されていました。子どもばかりかなぁと思ってたんですが、行ってみると大人率高し😊皆さん、じっくり解説を読み込んでました。







妖怪の解説が本格的で、知らなかったものがたくさん。水木しげるは各地の伝承に加えて、浮世絵師・鳥山石燕の妖怪の絵もイメージソースとしていたよう。日本中の妖怪が出ていました。










絵による紹介だけじゃなくて、立体展示や音声・映像も充実。会場には妖怪っぽい音が流れていて、蒸し暑い日でしたが、ひんやりして楽しめました👻

 


さらに、会場手前でキャラクターとの撮影サービスもあり!

#イベント会場に入らなくても参加できます

#一日3回らしい

#たまたまやってて、ラッキー🙌

もちろん一緒に写真撮りました📱ねこ娘、可愛かったです💕

 

息子が水木しげるの本を2冊買っていたので、貸してもらうつもり📚

久々の遊園地、楽しかったです🤗

#海外からの旅行客が多くてびっくり

#みんな、よく調べてきてるなぁ💦