建築を科学的に考える(12)
小さな巨人
ビンの中に1㎝角の小さなヒノキの木片と食パンを入れた新たな実験です。
ヒノキは自然乾燥のものです。
入れてから3か月以上経っても全くパンにカビが生えません。
この1cm角のヒノキの木片が500ccの空気の中のカビ菌を殺しています。
同時に他の菌をも殺しているのでしょう。
空気を浄化している証拠です。
あまりの凄さに、このヒノキを「小さな巨人」と呼んだ方がいました。
素晴らしい言葉です。
同じように、パンを入れた瓶を使って、一般的な住宅メーカーの建材として使われている、合板・パーティクルボード・MDF・ビニールクロスを入れ、約1か月経ったときのカビの発生状態を見ました。
以下の写真をご覧ください。
凄い勢いでパンがカビ菌に侵されています。
これら石油系建材は、カビ菌にとっては何の力も持っていないことが分かります。
ヒノキは伐採されても生き続けているのです。
ヒノキの木片には命があるのです。
ただし、この実験で使っているヒノキは、人工に乾燥させたものではなく、自然(天然)に乾燥させたものです。
ここだけはお忘れなく。
このヒノキの力が、日本だけではなく、世界の建築を変えるものになるでしょう。