框(かまち)建具について | カンザキのWeb住まい塾

 建具の中でも、ムクの木材を枠に組んだ「框建具」は高級品に相当します。そのうち、枠に入る板(鏡板)が一枚板のものが最上級で、次にムクで巾の狭い木を組み合わせたもの、銘木化粧合板のものと続きます。断面図で表してみます。

 

(a)鏡板にムクの木を組み込んだもの

 

 

(b)巾の狭いムクの木を並べて組み合わせたもの

 

 

(c)銘木化粧合板を差し込んだもの

 

 

 さらに枠材に使用する材木の種類によってもおよその等級に分けることができます。

 

(1)一般的で並のもの ラワン

(2)中級       アガチス、ピーラ、松(パイン)

(3)上級       ナラ、オーク、タモ、セン

(4)最上級      チーク、ローズウッド、紫檀、ひのき

 

 

 

 

(a)框建具風パーチクルボード

木をチップ状にしてボンドで固めたものです。重量感がありますが、湿気ではがれやすくなることもあり、生産技術によって、耐久性や品質に大きな差が現れます。

 

 

(b)フラッシュ戸で作られた框建具

フラッシュ戸の中を切り抜き、中板を入れたもので、一枚もののフラッシュ戸より高級です。

                   

 

 

 断面で見れば、ムクの木を使った框建具か似せたものか判りますが、仕上がった状態からは判別しにくいものです。見分け方として、切り口を見たり、表面がプリント板でできているか確かめたり、また指でたたいてみるといった方法もあります。

(関心をお持ちのかたはご連絡くだされば、より詳しくご説明したいと思います。)