給付型奨学金の難易度と、留学生も無料の大学
まず奨学金をだれからもらうのか。学校か財団か。財団の場合、星の数からある奨学基金財団の中から運よく自分にあったものを見つける部分がめちゃくちゃ大変ですが、運よく自分にぴったりのものを見つけられたらもらえる可能性が高いです。"貧困家庭の子を支援"、"〇〇を学ぶ女子を支援"、"〇〇市の子を支援"...など、設立者の意向に沿った奨学金が数多あります。問題はほとんどの奨学金は知名度が低いこと。ユニクロの柳井さんや、ソフトバンクの孫さんの財団、ちょっと頑張ってリクルートの江副さんの財団(アート系の進学も支援!)のように誰もが知る奨学金と異なり、知名度が低いため申請がなく長年該当者なしの奨学基金もあります。無名の大学で学んだ日本人卒業生が、その大学で学びたい日本人のために創った奨学基金などはその大学で学びたければ取りやすいと思います。いろいろな高校の校長先生を務められて、海外留学を奨励している日野田直彦先生はそういった奨学金を見つけるのがお上手でいらっしゃいます。大学からもらう給付型奨学金は、トップ校に合格できたら平均的な所得の日本人家庭の子ならほぼほぼ全額免除だと思います。ただし出願方法によって合格率が変わります。「Full pay=学費を自腹で払う」と言えば合格率があがり、「need aware admission=奨学金希望」を希望すると合格率が下がります。Full payで出願したら奨学金はもらえません。トップ校に合格できると柳井財団とか、孫正義財団とかにも応募できるので、大学の給付型は何が大変かといえば、合格できる実力分だけ大変...ということになるかと思います。Harvard, Yale, Princeton, MIT, Amherstの5校は留学生も含め全学生need blind admission, full need metです。Violinのひまりちゃんが進学しているCurtisも音楽院も全生徒full-tuition scholarshipです。名門校に学費免除で進学する生徒は親孝行だなぁと思いますが、合格する実力に達するまでに十分すぎるほど課金をしているので、学費を先払いしたともいえると思います。奨学金ではなく、そもそも学費が無料という大学もあります。留学生にも学費無料の世界の大学https://www.globaladmissions.com/blog/study-abroad-for-free-universities-with-no-tuition-fee-for-international-students?utm_source=chatgpt.com学費無料の学校で注意すべきはretention rate(学習継続率)です。有料の学校は生徒=お客様なので、簡単には退学になりません。あの手、この手で卒業まで手厚く支援してくれます。頑張って(運よく?)無料の学校に合格できても、途中で挫折してしまうお子さんたちを知っていますが本人の実力不足よりも、サポート不足が大きいと感じるので責めないであげて欲しいなと思います。語学留学ではないので、なんとか潜り込めても英語が出来なくて帰国するお子さもいます。根性で乗り切れる子もいますが、この場合は英語が大変といえます。日本の学校英語だとその域に達せないので、幼少期からの教育次第によるところが大きいです。全般的にみて、私の周囲を見ると将来の留学に備えて幼少期に節約するよりも、最初からフル加速したまま逃げ切れる人のほうが多いように感じます。肥料が足りないと伸び悩むのですが、後先考えずに早くにスタートしたほうが選択肢が広がります。中高から参戦して大学でfull ride scholarship (学費・寮費とも免除の奨学金)をとるのはなかなか難しいと思います。日本の進学校から海外進学大はありなんですが、進学後にトップの成績を収めるのは語学の壁があってなかなか厳しい。とはいえ教育費が無尽蔵にあるわけではないので、燃費とガソリンの残量や補給を考えつつコース取りをしていくのが重要と思います。-----------------------------------------------------------------入試と奨学金関連用語Need-Blind Admission出願者の経済状況を合否判定に一切考慮しない入試方針。合否は学力・人物評価のみで決まる。Need-Aware Admission出願者の奨学金希望(経済状況)を考慮して合否を決定する入試方針。「奨学金不要(Full Pay)」を示すと合格率が上がり、奨学金希望者の合格率は低くなる傾向がある。-----------------------------------------------------------------Full Pay(フルペイ)奨学金を申請せず、全額自己負担で授業料・生活費を払う学生。Full Ride Scholarship授業料だけでなく、寮費・食費・教材費など生活費もすべてカバーする奨学金。Full Tuition Scholarship授業料のみ免除される奨学金。生活費は自己負担となる場合が多い。Full Need Met大学が「家庭の経済状況に応じて大学側が算出した支援額を全額支援する」方針を意味する。Need Based Aid家庭の経済状況に応じて支給させる返済不要の奨学金方針。Merit Scholarship家庭の収入に関係なく、学業成績・芸術・リーダーシップなどの優秀さに基づいて授与される奨学金。Need-based aid(経済支援型)とは別物。----------------------------------------------------------------- Grant / Scholarship 給付型。返済不要。大学・政府・財団などから支給。 Work-Study キャンパス内で働くことで得る収入。時給制。 Loan 学生ローン。卒業後に返済が必要。無利子方・有利子型 -----------------------------------------------------------------日本の大学は明朗会計ですね。米国の大学は合格後に学費を工面できなくて断念もあり得ます。合格案内に請求書もついてきてガビーンです。