朝はウオーキングから始まり
午後は出前公演に宇都宮は北部の方に行きました
40~50人程のお客様がいて
その中で男の人はたったの4人ですよ
年齢層は
60半ばから80代までの、比較的若いギャラリーでした(笑)
ここにはね
かれこれ5年位来てますか・・・顔なじみの人達が多いんですね
同じネタばかり出来ませんので
考えながら進めないと、相手の方が知っていて先に言われちゃいますからね
まっ、言われた時は
ギャグを入れながら笑わせますからそれなりに良いと思ってますよ
私の公演の特徴としては
こちらから一方的にべらべら喋ってばかりと言うのではなく
お客様と
キャッチボールをしながら進めてますからお客様が呆れないんですね
何か言われると
それに対しての反応が早く・・・笑えるように反応します
太郎ちゃんの出番になっても同じで
あまり台本どうりに進めたと言う事は無いですね
こう言うストーリーで行こうと入りますが、
太郎ちゃんが言った事にお客が反応すれば、太郎ちゃんがすかさず反応します
なので
何べん同じところに行っても別物で通ってしまいます
民話は今日は節もの「田植え」の話をしました
そのお話しを乗せて見ますね
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
むかしナ、ある所に大百姓やってで、
そんでもって強欲な親父がいたんだとサ
そこに・・親の借金のカタに奉公する おしまと言う娘がおってナ
飯も腹一杯食わして貰えね~でも、
おっかさんの為だからと「はい、はい、」といってナ
けなげに働いておったと
おなご衆達は、そんな娘を見ていて、可哀想になってきっちゃってナ
影で何かにと目をかけていてくれたそうな
そんなぁ ある日のこと、おしまのおっかさんが病気で倒れてナ
うわごとのように、おしまの名前を呼んでいるとの サタがあったと
おなご衆に 頭を下げて親父さんに頼むんだよと 言われてナ
「旦那さん お願ぇげぇします 俺らごど家さ帰して貰えねべか・・
おっかさんが倒れて 俺らのこと呼んでるっちゅう話だ~・・
旦那さん・・お願げいだ おっかさんに会わして貰えねべか・・
一目でええ!
一目でええから おっかさんにあわしておごんなせい」
「駄めじゃ!駄目じゃ!
この田植えのクソ忙しいときに
おめ~なに寝言いってんだ~おめ~は んっ!・・
もし・・どうしても帰りてんだったらナ、
ほれっ・・あそこの あの大曲の谷田っぼを
一番鶏が鳴くまでに
一人でぜ~んぶ 植えたら・帰してやんねぇこともねぇんだが?」
ところが、その田んぼは深い泥田でナ
大の男が三人でかかっても、ずぶずぶと膝まで埋まり
足の抜き差しさえままなんね~田んぼで
とっても一日じゃ植えお終んね~田んぼであったと
それでもおしまは 喜んでその田んぼへ出かけていってナ
「この田んぼおやせば おっかさんに会える
この田んぼさえ、植え終やせば おっかさんに会える
あの懐かしいおっかさんの 顔が見れる」んだと 信じてナ
昼飯も晩飯も食わね~で、一生懸命がんばったと
そのころ親父はナ、「ふん どうせ植え終わるわけね~わい
我ながらうんめいことを言ったもんだ」そう嘘ぶいていたと
それでも夜明け間近になってナ 心配になった親父は
田んぼさ 行ってみると
なんと、あとひとさおぐらいで植え終わるところであったと
親父はぶったまげちまってナ、思わず田んぼさ向かって
「コケコッコー・・・・」
その一番鶏の鳴き声を聞いたおしまは、・・呆然としちまってナ・・
ハ~~~・・ 大きくため息をついたかと思ったら・・
「おっかさん・・・おっかさん・・会えなくなって ご免ね・・」
そうつぶやくと 苗を握ったまま
その場にばったりと 倒れてしまったと
そうして おしまが二度と再び 起き上がることはなかったと
その後親父の家は 傾く一方でナ
おしまの思いが残った田んぼは、
なんにも取れない田んぼになっててナ
´村の人たちは親孝行した おしまを哀れ悲しんでナ
その荒れ地を、おしま田 と呼んでいるそうだ
お し ま い
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・