民話の取材 | 脳梗塞と民話語り

脳梗塞と民話語り

よう来なすったなあ~、ゆっくりしてきなっせ~





月・火曜日はブログ定休日だよ、

隣町にこんな話しがあると言われ

   友達のところで話を聞き、そのあともっと詳しく知っている人の所に伺った

 

大体出来上がった物を乗せます

 


  【 蛇のまこと】
   むかしあったと、
手彦子にはな、若い夫婦が住んでおったと
亭主は身体の弱いおかみさんを気遣いながら
地主のとこで一生懸命働いていたんだと
そんなある晩のこと、ひとりで寝ているおかみさんの枕元にナ
いつの間にか、その~若い男が入ってきてんだと
ほんなもんだから、おかみさんが起きあがろうとすっと
「難儀な様子じゃが、ワシは決して怪しい者ではない
亭主殿が留守なら、わしが晩飯こしらって進ぜよう」って
晩飯の支度をするってえと、す~とどっかへ、行っちまうんだと
変だなと思いながらも、食ってみるってえと
これがまた、こでらんねえ~味でナ、ついつい箸が進んで
お膳が空っぽになっちまうんだと
不思議なこともあるもんだなぁ、そう思っていると
次の日も、また次の日も、辺りが暗くなるってえと
その~若い男が入ってきてナ、「心配なさるな、召し上がれ、」って
四方山話しをしちゃー、帰っていくんだと
ほんで、なにを聞いたって「今に分かる」としか言わねぇんだと
ところが、そんなことが幾日か続くと
おかみさんの身体の調子が思わしくねぐなってきてナ
何でもよく当たるちゅう行者がいるもんでナ 見て貰ったんだと
じいっと、おかみさんの顔を見てた行者は、
「当たるも八卦当たらぬも八卦、気になさるなや、
もしや、旦那の留守に出入りする男はいないかな?」
ハッとして、おかみさんの血の気が引くのを見て取った行者は
「男の襟元に、この針を刺しておき、跡をつけていきなされや」
行者の言うとおり、帰る男に麻糸を通した針を刺しておいたんだと
次の朝、その麻糸をたぐっていくと蛇越しの淵へと続いてな、
なんと、そこの水は血に染まって真っ赤であったと
肝をつぶしたおかみさんは、その様子を行者に話すと
「魔性を払うには、お寺のエノキの木に鷹の巣がある
そのタカの玉子を取って飲まれよ」

さて村の若いもんに頼むんだが、なにしろ鷹の巣が
木のてっぺんにあるもんだから、どうしてもとれね~んだと
どうしたらいがんべか、悩んでいたらナ
その晩のこと、あの若い男が入ってきて

「困っていることがあるようじゃな、
最後の仕事になるやもしれんが  わしに出来ることなら
なんなりと言ってくだされや」
「タカの玉子が身体にいいって聞いたので、飲んでみたいのです。」

次の朝早く、エノキに登っていく大蛇を村のもんが見つけて
棒でたたき落とそうとしてんだと、
大蛇は「グワッ」っとくわえた玉子をかばうように、
かま首を右に左に振りながら降りてきて
おかみさんのもとへ玉子を届けるとナ、力尽きてその場に倒れ、息絶えたと
あとの祟りを恐れて村の人たちは、そば殻を蛇の上に置き、
焼き捨てたんだとサ、
それから手彦子では、そばはつくらねぐなったんだとサ

                       お し ま い

 

もうちょっと、精査して見ようと思ってます。

   10月の発表会これをしようかと思ってます