16年目 | 脳梗塞と民話語り

脳梗塞と民話語り

よう来なすったなあ~、ゆっくりしてきなっせ~





月・火曜日はブログ定休日だよ、

今日2月22日は私が脳梗塞で倒れた日なんですね
  平成9年2月22日の午後5時45分ころお客様と料理の打ち合わせを終えて

調理場に戻ってきたら
  右側が力が抜けて行くみたいで立っていることも出来なくなり倒れた

口もろれつが回らなくなり
  頭の中はパニックに・・・このまま自分はどうなってしまうんだろうか

救急車に乗せられた頃は意識の中には自分はいませんでしたね
  気がついたときは病院のベットで横たわっていました

起き上がることも、寝返りを打つことも
  話をすることも出来ない自分であって自分でないみすぼらしい自分がそこにはいました

闘病生活の始まりです
  救急車で運ばれた病院を3ヶ月で出まして60キロ離れたリハビリ温泉病院に転院

まだまだ歩けませんから移動するときは車いす
  毎朝4時に起きて歩行器を使っての歩行訓練

看護師さんに見つかると五月蠅いので
  看護師さんが見回ったあとそっと起き出してからしましたね

暇さえあれば器具を使った歩行訓練
  ベットにいるときは、左手で折り紙を絶えず折っていました


一番多かったのは鶴ですが
  変わったところでは、くす玉も幾つが作りましたよ

一個一個折った物を糸で丸い形になるように仕上げるわけです
  そんなことを一月二月としている間にゆっくりではありますが自力走行出来るようになり

歩けることが面白いんですね
  なが~い廊下を行ったり来たり何度も何度もしていました

看護師さんがあまりするとかえって良くなりませんよって云うほど
  結局その病院に8ヶ月ほどいて帰って来ちゃいました

家に来るとこんな身体を人に見られる嫌さに
  家の中に閉じこもりきりになっちゃいました

母ちゃんが
  それでは歩けるようになったのに歩けなくなってしまうと

室内運動用の自転車を買って来て
  これで筋力を付けるようにと云わんばかりに廊下に備え付けました

自転車をこいだり
  テレビ見たり昼寝をしたりしての生活が続いたある日

スカイダイバーが飛行機から何人かで飛び降り
  ダイバー同士がぶつかって1人の人は死亡・もう1人の人は両足切断したんです

その人が義足を付けリハビリをして
  またダイビングをしたんで、それを見たときに自分の甘さにゲンコツを貰った感じでした

それからはウオーキングに毎朝でかけるようになり
  母ちゃんと買い物にも行きましたね、買い物しているときに運転席に座り運転のまねごと

母ちゃんが運転したいのって聞くから それじゃって車を購入しちゃったんですよ

そんなこんながあってから
  今日で丸々15年が過ぎちゃいましたね~

いよいよ16年目に突入です
  杖をつきながらよたよた歩いているが、いろんな事が出来ていますから人生エンジョイしています

今年は腹話術の仲間も出来たから
  ゴローちゃんももっともっと上手くなり皆さんに披露できれば良いなと考えています

脳梗塞になった事は悲しむべき事ですが

  新たなことや病気になったから知り合えた人も沢山いることに今は感謝しています


    これからも絶えず新しい何かにチャレンジして

       楽しむ人生にしていこうと思っています