はなたれ小僧 | 脳梗塞と民話語り

脳梗塞と民話語り

よう来なすったなあ~、ゆっくりしてきなっせ~





月・火曜日はブログ定休日だよ、


  むかしむかしナ、あるところにじいさまがおったと

  じいさまがは、山仕事しながらナ、


まきを町へ持っていっちゃ銭っこに変えてナ、


その日その日を暮らしておったと、


明日正月様だちゅうときにナ、正月の用意もせねばなんね


町でまきうりあるったんだが、だ~れも買ってくんねかった


とぼとぼ、とぼとぼと、帰る途中でナ、橋の上から

「家さ持ってけえんのもほねだわい!」 っつて


まきをザンブと川ん中へうっちゃっちまったと


さて、帰るべとしたらナ、「じいさま待って!」


「ン?」 振り向いたら川ん中にきれいな女の人がたってんだよ


なんと、竜宮の乙姫様であったと、


「じいさままきをありがとう、なにか、お礼をしたいのですが


欲しい物はありますか」  じいさまはナ、「おら~ハア年だ~、


なんも欲しいもんなんぞねー、その日のマンマが食えればええ、


だけどおら~一人でマンマ食うのがつまんなくてしゃんね、  


  せめてなぁー、子供の一人もおったらナ~、」


「じいさまそりゃ簡単だがナ、」


乙姫様が、袖を振ると、じいさまの手に男っ子が抱かさってんだと


その男の子、ズルッと青っ鼻たらした子であったと


「じいさま、これだけは守っておくれ、その子に日に三度


なますを食わしてやっとくれ、そうすればその子はじいさまの願いを


叶えてくれるであろう、必ず守っておくれよ、」


じいさまはナ、家に帰ると帰ると早速その子にまなすを食わたんだと


そして、「夕飯のマンマ出してくれや!」


すぐ目の前に夕飯がでんだと、 それからじいさまナ、


  酒を少し、夕飯を少し、少し少しって言いながらたのんでおったと


  そのたんびそのこがナ、青っ鼻をズルッとすすると

  

  じいさまの頼んだもんがでてくんだと、 


  ところがじいさまナ、「床の間の置物が欲しいな、戸障子がガタピシャするナ

  

  新しい家が欲しいナ、」



  そう言ってナ、その子にまなすを食わしちゃ物を出して貰ってたんだと


  ある日、じいさまはナ、寄る年波でなますこしゃうのが

  


 面倒くさくなっちゃってナ、


 [子ぞうさんよ、子ぞうさんよ、もう、帰って貰いてえな」


 じいさまがそうゆうとナ、

 

 その子は、青っ鼻をズルッとすすると、家を出て行ったと、


 そして、その子が向こうの角を曲がった途端


 じいさまの廻りがグルングルン回って

 

 ハッと気がついたらじいさまはナ


 山ん中の木こり小屋にポツンとかっちやゃがんでたとサ


お し ま い



 


 昔の人というのは、実にユーモラスなことを考えるもんだ


 ギィクシャクしている今

   そういうユーモラスなことを考えて


 余裕を持って 生きて行けたら

   なんぼほど 幸せだろうか???


ホームレスの人を襲ってお金を巻き上げ

  挙げ句の果てに 殺してしまう。



なんと残酷なことであろうか、

  弱い人は助けてやる、

     やるんだら(やれとはいわないが??)
  


   自分よりも強そうな人に向かっていくぐらいの

          気迫は欲しい物だね


 ひとむかしまえの ヒーロー 『少年ジェット』は

   弱きを助け、強きをくじく

      正義の味方 少年ジェットだったように記憶してます



                      kanya-suzu