客のほとんどが50代以上でそしてその8割が女性、しかも10代の時から聞いてたんだろうなーというノリノリ。この客層にあるデジャブを感じた「あっ角松敏生のライブの客層にソックリ!」、そりゃそうだ。80年代ブラコンをひっぱった人だもん。でも山下達郎の場合には若い人もけっこういたのに、クボジャーにはほとんど若い人が見られなかったのはホント残念。私も若い人もいくいろんなライブに顔出してるけど、久保田利伸はJ-SOULのなかでまじレジェンドなのに。
演奏された18曲中、ニューアルバム''beautiful people''から9曲。久保田利伸は今もNYに住んでるから、最新の音に敏感なんですよね。ニューアルバムも明らかにブルーノマーズっぽいしボコーダーつかってるし。
にほんブログ村 https://jiko110.jp/
しかも演奏のアレンジが販売したばかりのニューアルバムよりもぐっと挑戦的。JBの部分、アースの部分、シックの部分、モータウンの部分などなど、久保田利伸が大好きな70年代R&Bチャートをにぎわしたディスコサウンドをふんだんにちりばめてました。こういうアレンジは、自分に自信がないと迎合的になってしまい若いミュージシャンではとてもできない、だからこそ若い人がみたらむしろ新鮮にみえるんじゃないかな。DJ大自然と安定の柿崎洋一郎をツアーに帯同しているので、DJの持ちレコードからもアレンジのヒントを得やすいんでしょう。
アルバム収録以外は、雨音、free style、club happiness、missing、mama udongo、bring me up、love rain、そしてenglishman in NYにla la la love song スティングの曲は完全にジャズアレンジしており、JUJU姐さんとデュエットした作品ともまた全然違ってた。
3人のコーラス(2人は外人で、1人はNYでスカウトしたYURIさん)、3人のダンサー(3人とも外人だったのでは)を起用しているのは、NYで本場のショーを見まくってる久保田利伸ならではで、聞いて観て踊れて楽しめる空間でした。歌いながら踊るので休憩が必要な久保田利伸がステージを下りて休んでる間も、普通のライブならバンドが演奏してるだけなんだけど、コーラスの1人がボーカルをとってカバー曲をうたったりダンサーが派手に踊ったりと場つなぎも上手。このやりかたはボーカルが躍るタイプのほかのプロも真似するとよいでしょう。
私自身は80年代の久保田利伸をよく聞いていたので、今回のセトリでは80年代は4曲しかなかったのだけど、それでもアルバムよりもライブに行くに見合うレジェンドに会えてよかった。そうそう、声はてっとうてつび凄かったですよ当然のごとく。
「美女と祭りの都HAKATA」と称賛してくれて、MCのときに「たまにはけんかに負けてこい♬」てにわかせんぺいの歌をソウルフルにうたってくれました。サービス精神満点