一瞬でYESを引き出す心理戦略~メンタリストDAIGO | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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 女優北川景子と結婚した、日テレ24時間マラソンを走った人じゃないほうの著書です。
 http://sharedoku.com/archives/5944
 既に知っていた心理学の知識も幾つも載っていましたが、実践できるかどうかは別ということですね。
 おおきい字は心理学用語ですが、全て説明ページにリンクしています、意味を知らない言葉はクリックしてみて下さい

 ≪観察(外見や言葉に現れたものから手掛かりを探る)
 +分析(手がかりをもとに、心理を読み解く)
 +信頼(相手を理解し、信頼を勝ち取る)
 +誘導(暗示を入れ、人を動かす)≫⇒メンタリズムの4基本

 例えば観察について、興味があって面白いと思っている相手の目線は上下に動き口は軽く開きがちになるのに対し、興味が無くてつまらないと思っている相手の目線は左右にふらふら動き口は閉じられがちとか。

 単に見えていると観察するとの差異を示す顕著な例として、メモ用紙とペンを片手にこんなことをやってみるとよくわかると示しています。

 『テーブルの上に、腕時計の表面が見えないように、腕時計をしている方の手を出してください。まず、簡単でいいので、紙に腕時計の文字盤の絵を描いて下さい。次に、その文字盤の絵に、腕時計のメーカーとブランド名を、実際に文字盤に書かれている位置に書いて下さい。最後に、腕時計の表面を見て答え合わせして下さい』

  ・・・ほら?文字盤の数字は算用数字でしたかギリシャ数字でしたか?文字盤の形は丸ですか四角ですか?
  さらにいうと、答えあわせをしたあとに「いま、何時何分でしたか?」と聞いても、たった今腕時計を見たばかりなのに、正確に答えられない。たいていのビジネスパーソンは腕時計をして毎日のように見ているはずなのに、正確に書けないのです。つまり、観察とは、見ている回数ではなく、意識して観ているかどうかなのです。
 
  会話において自己情報を先行して打ち明けることで、信頼に値する人だという心理を引き出す認知的不協和 理論や、人の動きを真似することで意識的にラポールを成立させなんだかフィーリングがあう人だなと思わせるというミラーリング 効果、相手に伝えたい特定の言葉をたくみに繰り返したり声を大きくしたり間をあけたり強調することで、相手の無意識に働きかけイメージを暗示的に埋め込んで相手が無意識のうちに自分自身の意思で当該行動を選択したと思わせるよう暗示をかけるアナログマーキング 、こんな心理学上のテクニックも紹介されています。
 ちなみに、通販番組が視聴者に伝えたい連呼する情報は[商品][特徴][価格][問い合わせ先]の4つに集約され、それを回数多く連呼することで「特調のあるいい商品なんだ。お買い得なんだ。問い合わせてみよう」という思考回路を視聴者に創造する仕組になっているのだとか。そういえば希少性の原理 も通販ではしょっちゅう利用されてますよね。

 人を説得する際には両面提示 が有効とか、初頭効果と親近効果 を使い分けなければならないとか、そうすべき理由として、心理的リアクタンス に言及しているのも説得的でした。
 ただ物理的な距離感は心の距離感 という意見には個人的に共感しない部分もあるんだけど、でも逆にいえば、挨拶は誰よりも早くすることとか、これまでの私には実践できていないのは事実なのだから、今後意識して行動してみようかなと思った。<無口な人ほど実は話したがり >とか、そうそう自分のことだと思い当たったし。
 あと、ジョジョの奇妙な冒険で有名な円卓のナプキン のことも、先行して空間の主導権を握るべき理由にあげていましたね。

 交渉事をするなら、午後イチ(相手の昼食の直後で血液が消化に利用され脳内への血流が減るため。むろん自分は空腹で臨む)、あるいは、夕方に近い時間(1日の疲労が精神的にも肉体的にも溜まっているため。タイムセールも同じ理屈)だそうです。
 
 プレゼンの際には、相手の言葉を盗む、すなわち相手にとって反応しやすいキーワードを、その人のライフスタイルから観察して察知し、それを上手に意識して組み込むことで、話し全体に相手の関心が高まるのだそうです。また、エビングハウスの忘却曲線 を活用し、最初の20分間で繰り返し提示して強く印象付け、さらに、20分後に表現を変えてまた繰り返すという手法も紹介されていました。
 いずれも講演をする人には非常に有用なテクニックですね。

 そのほか、ザイアンスの法則 とかプロスペクト理論 とかゴルディロックス効果 も説明されていました。
 プロスペクト理論からは、供給者は需要者からの質問に対してアナタが損することはないという安心感を自信をもって答えることで与えることが大事なんだ(自信のないプレゼンはいいものも悪く見せてしまいかねない)、セールスは商品でなく自分の知識やキャラクターすなわち個性ある信用を売れ、という説明をしていました、納得です。
 
 教育誌の取材で先生の資質について「普通の先生は問題の解き方を教える。よい先生は勉強の考え方を教える。最高の先生は勉強の楽しみ方を教える」とDAIGOは答えたとか。先生を上司に、勉強を仕事に置き換えると、上司力をUPできそうですね。

 いますぐ私が実践しようと思ったのは、仕事中に気が散ってSNSやら小説読みやらアマゾン見たいやら他のことをやりたくなったときの対策。
 ポイントは、そのときの脳は、SNSがしたいのでも小説読みがしたいのでもコーヒー中座がしたいのでなく、単に現実から逃げたいだけ
 そういう想いが湧いたときは、手元の付箋に「SNSしたい」「アマゾン見たい」と書きつけて、仕事が終わるまで先送りし、仕事が終わって一気にその願望をご褒美として付箋をはがしながら実行するやりかたがよいそうです。手元の付箋に書きつけるという方法で、集中力を乱す要素をいったん脳内から追い出すことができるから、気を散らせる要求を単に我慢して押さえつけるのでなく、本来の仕事を達成するモチベーションを向上させるための道具に置換するという手法だそうですよ。

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