夢をかなえる「打ち出の小槌」 | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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福岡若手弁護士のブログ「ろぼっと軽ジK」は私です。交通事故・企業法務・借金問題などに取り組んでいます。実名のフェイスブックもあるのでコメントはそちらにお寄せ下さい。

 ホリエモン著の自己啓発本(?)です。彼自身はことあるごとに「世間によくある自己啓発本なんか無駄だから読むな」と吹聴してたんですが、どういう風の吹き回しでしょうね
http://mame-tanku.com/archives/55568788.html
http://ikadoku.blog76.fc2.com/blog-entry-723.html

 書評は割と好意的、ホリエモンがライブドア事件で逮捕された後の刑事裁判中に執筆した作品で、それ以前の作品の口調よりほんのちょっぴり謙虚にはなっていて、何よりも中味の喰わず嫌いは勿体ないと思いました。
 今回私の書評に替えてのっけておきたいのは目次で、この本のポイントが簡略ながら上手に目次の中にまとめられています。
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第1章:夢をかなえる「打ち出の小槌」とは?
 1、信用・・・信用はとてもあいまいなものであり、自信さえあれば、ごまかしやハッタリがきく。自分を不必要に大きく見せる必要はないが、小さく見せることもない。「信じさせた者は救われる」
 2、東大・・・私が東大という心の中の打ち出の小槌を手に入れたとき、その威力に驚いた。その価値を上手く使えば、何だって実現させられる。
 3、お金・・・私よりもみんなのほうがよっぽど拝金主義だ。それなのにお金の本質が理解できていないから、いつまでも豊かな生活が送れないのだ「お金より信用を貯めろ。お金は信用を表す記号」
 4、無形・・・目に見えない自分の価値をしっかりと意識することで、今後の生き方が変わってくる。
 5、成功・・・自身・コミュニケーション能力・投資、ショートカットして成功するにはこれらが不可欠。

第2章:ゼロになることを怖がらず挑戦しよう

 1、借金・・・貯金がなくてもいざというときには誰かからお金を借りればいい。もし借りられないのならそれまでの生き方が間違っていたのだ「貯金して何が嬉しいの?貯金しても負け組のまま」
 2、不安・・・不安に対する一番の解決策はとにかく忙しくなること。失敗したらどうするかを考えていても意味はないし、大したものを持っていないアナタがゼロになることをなぜ恐れるの?「死に勝る不安なんてない」
 3、挑戦・・・人間に出来ないことなんて何もない。自分で大きな関門を設定しそれを超えろ。そうすれば必ず大きな自信がつく「女の心を金で買えるはずがない」
 4、虚勢・・・自分の能力以上の仕事を依頼されてもハッタリをかまして引き受けろ。控えめにして自分を小さく見せる必要はない「営業力をつけろ。プライドなんて屁のツッパリにもならない」
 5、勇気・・・私が東大をやめるとき夢にまで東大が出てきた。けれど、勇気をもって損切りができたかどうかでその後の人生が変わってくるのだ「粘り強くやったって時間の無駄。失敗しても忘れる鈍感力。世の中は諸行無常」
 6、宇宙・・・私は人類の未来の希望のために宇宙開発事業に投資している。誰もやらないから私がやるのだ。

第3章:夢を邪魔する常識の殻を破れ
 1、好機・・・朝ごはんに納豆、これを疑う所からビジネスチャンスが生まれる。常識を捨てて他人と違うことをするのだ「他人と同じことをやっていても意味がない。行列に何か並ぶなよ」
 2、謙虚・・・コツコツ教が日本には蔓延していて、誰もがコツコツ教の信者になってしまっている。でも、それを否定するだけでショートカットの道が見つかるのだ「コツコツやって楽しいの?謙虚って逃げの口実?」
 3、常識・・・とにかくあらゆることを疑ってみる。そうすると、常識なんて意外と不合理なことに気づくはずだ。
 4、教育・・・耐えることを美徳としそこに喜びを見出させる教育なんてマゾを育てるための教育だ「親のいうことは聞くな、格差はあって当たり前」
 5、資格・・・資格を取得することが重要なんじゃない。その資格をどうやって活かすかが大切なんだ「おいしいポジションをとれ」

第4章:適度な借金でさらなるショートカットを

 1、住宅・・・借金をしなさいと教えない学校教育には問題がある。そんなだから家を買うのに35年ローンを平気で組んでしまうのだ「借金の仕方も学べ」
 2、投資・・・財布の中身を気にしていても意味がない。お金はストレス発散や美味しい食事など、自分への投資として使ってしまえばいい「金がないなら時間と体力を活かせ」
 3、成長・・・起業などやりたいことがあるなら、お金を借りてでも使え。適度なレバレッジをかければ刺激にもなるし、成長に結びつく。
 4、集中・・・満員電車に乗って苦しんでもいい仕事はできない。職場の近くに住むだけで集中できる環境が整うのだ「通勤なんて無駄だ、睡眠はしっかりとれ」
 5、情報・・・時間を効率的に使いながら24時間情報をインプットしつづける、すると未来が見えてくる「情報は自分で取りに行け、人はしゃぶりつくせ」
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 例えば、第1章1では「血液型占いもスピリチュアルも私に言わせれば一種の詐欺。科学的裏付は全くない。だが、世間にはそこにお金を払い、そこに書かれていることを信用する人がいる。それは多くの人に認められているから詐欺と言われないだけ。つまり、信用とは絶対的なものでなく、実体もなく空気のようにふわふわとしたもの。相手に認めてもらうことが価値を評価してもらう前提。世の中には意外とそういうものが満ち溢れており、それだけハッタリが通用して信用されているというわけだ」とまあ、こんな感じの話が進められている。
 「親のいうことは聞くな」という箇所も、私自身も親の進める進路なんか無視して職業選択したのだが、刺激的な表現ながら、ホリエモンその口のようだし「職業選択において、親が持っている知識は20年以上前の知識だから役に立たない」という言いっぷりは相変わらずでもあり、一面真理でもある。20代の時に読みたかったと思わせた1冊。
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