苦境 法科大学院(読売新聞記事その2) | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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 四大法律事務所の1つNOT 法律事務所では、司法試験の受験資格である予備試験に合格した時点で、司法試験に挑む前にインターンとして、模擬会議など弁護士業務を体験させてくれるそうです。
 別にこの事務所に限らず、大手法律事務所では軒並みインターンシップに乗り出しているとのこと。
 少なくとも法曹を雇う事務所側の多くが、予備試験合格者は手前勝手だとか、とにかく早道でエリートの切符を欲しがる、心の貧困なペーパー試験合格の一発屋という社会が望まない存在という考えからは遠いようです。

 形の上ではLS修了者も司法試験に挑む前という意味では同じ立場のはずですが、ついぞそういう話を聞きません。
 理由は、予備試験は受験者の3%程度しか通過できないため、法曹の中でもLSに比べ優秀な学生が集まっている可能性が高く、ブランド化しているからだと。ちなみにインタビューに答えた武原宇宙さんも東大法学部3年在籍の21歳でした。

 明治LSのブルー卿による試験問題漏えい事件 のことも取り上げられていました。
 そのほか、女性検事が否認している被疑者に「認めたら略式起訴にする」と持ちかけていた事件 がとりあげられていましたが、これって薬物事犯でなく痴漢事件じゃなかったでしたっけ。複数あったのかも。
 当該検事は、上司から取り調べ実習のやり直しを命じられたものの、反発してあっさり辞職したようです。
 ベテラン検事は「とりあえず目の前の事件を処理すればいいとの姿勢がにじみ出ている。雰囲気が悪くなるのが嫌だという理由で、否認する被疑者の言い分を聞くだけの新任検事もいる」と嘆いているらしい。
 
 私立愛知LSは合格に必要な指導に徹底し合格率が全国6位にランクしているのの、かつては予備校のようだと不適合の認証評価を受けたり、現在も定員割れをしているそうです。
 横浜国立LSも神奈川県弁と連携して地域課題法学演習という地域密着型の教育実践への講師派遣を要請しているものの、そもそも法学部が無く経済学部出身者が多くを占めるLSのため学生確保に苦労しているとのことです。
 

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