横浜地検川崎支部の取調室で、弁護士と接見中の被疑者(※なぜか秘密交通ではなく検察事務官と巡査部長が接見に立ち会っていたようです)が、腰縄が緩んだすきに取調室から逃走した事件が一昨日起きました。
被疑者名は新聞報道では実名ですが私の記事ではぼかしてます。
http://mainichi.jp/select/news/20140108k0000m040090000c.html
警察の包囲網が効いて2日めの今日逮捕できたのですが、その逮捕の際の模様の説明が大新聞社同士でまるで違うのです。
「容疑者を逮捕 逃亡2日、
大包囲網 捜査員確保に抵抗せず」 産経
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140109-00000117-san-soci
「いたぞ…捜査員一気に、容疑者激しく抵抗」 読売
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140109-00000718-yom-soci
私は福岡県弁で法教育委員会に携わっており、子供たちに自分のアタマで考えるクセをつけてほしいと日ごろから願っているのですが、2014年初頭からマスメディアのいうことを鵜呑みにしてはいけない好例を提供してくれて、両紙にありがとうと言いたいです。
データはそのうち消えるでしょうから記事の末尾にコピペしときます。
なお『誤報~新聞報道の死角』という元新聞記者がしたためた、やや古典ではありますが岩波新書の名著がありますので、関心がある方はぜひお読みください。
誤報の原因や防止策もコンパクトにまとめられてます↓
http://karasumaru.txt-nifty.com/kurukuru/2001/04/old05.htm
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ーーーーーーーー産経新聞ーーーーーーーーーーーーーーー
容疑者が身柄を確保されたのは、横浜市泉区和泉町のJR東海道新幹線の線路脇近く。
白っぽい上着を着た容疑者は線路脇の斜面近くでの雑木林の近くでスーツ姿の捜査員約30人に周囲を取り囲まれた。時折、座り込むように立ち止まったが、激しく抵抗することはなく、斜面の上の道路に用意されたパトカーの後部座席に乗せられた。
神奈川県警は、寄せられた100件以上の目撃情報を元に約4千人態勢でパトカー約900台を投入して捜査。身柄を確保した際も、現場近くには百人近い捜査員らが集まり物々しい雰囲気に包まれた。
現場周辺は、相鉄いずみ野駅や小田急高座渋谷駅などに近い住宅街で、近くには保育園や小学校、高校、ホームセンターなどがある。容疑者は一戸建てが立ち並ぶ住宅地のはずれにある、東海道新幹線の線路脇の雑木林近くで捜査員に身柄を確保された。
ーーーーーーーー読売新聞ーーーーーーーーーーーーーーー
けたたましいサイレンの音が住宅街に鳴り響いた。9日午後0時48分、横浜市泉区和泉町の公園近くの林に隠れている容疑者を県警の捜査員が発見した。
「いたぞ」。捜査員の大声がかかると、捜査員数十人が一気に林の中へ入った。一度は捕まった容疑者は激しく抵抗し、再び逃走しようとしたが、応援で駆けつけた数十人の捜査員に再び取り押さえられた。
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