2012/12/1日弁連主催で、主婦会館で行われたシンポジウムです。
パネリスト4名のうち3名がLS教授であること、コーディネーターの弁護士は日弁連内の法科大学院センター副委員長であることを踏まえて内容を紹介します。引用元は日弁連新聞2013年1月号です。
http://www.nichibenren.or.jp/library/ja/event/data/2012/event_121201_2.pdf
まず2012年の司法試験合格率と予備試験ルートの合格率の差がとりあげられていました。 http://www.itojuku.co.jp/shiken/yobi/topics/DOC_020365.html
第1、司法試験と予備試験の問題はそれぞれ適切か?
1、司法試験の憲法はLS教育に整合した適切な出題である。
2、司法試験の行政法は、受験者に問題点を発見させるのでなく、設問中に誘導が見られるなど、法的思考力を問う出題として疑問がある。
3、予備試験の問題は旧司法試験のように問題文が短く法律知識のみを問う傾向がみられ、LS修了と同等程度のレベルとして相応しくない。
第2、予備試験合格者(東大法学部在学中と中央LS在学中)の実情報告
1、東大生「LSに進学した場合の経済的負担のほか、国家公務員など他の進路の選択を考慮して受験。難易度に差はあれ、司法試験と予備試験の出題やそのための勉強に本質的な違いは存在しない」
⇒おやおや、先ほどの学者による総括はずいぶん違うが。。。
2、中央LS生「予備試験の準備とその受験対策は、司法試験本試験の対策につながる」
⇒おやおや、どっちがレベルが低いという次元の話は出てこないぞ。。。
第3、予備試験のあり方はいかがか?
松本恒雄一橋LS教授+中川丈久神戸LS教授
=「予備試験には旧試験への先祖がえり現象が見られる」
・・・旧試験ってそんなに悪いのでしょうか?その試験を使いLSを利用していない旧世代はそんなに忌むべき存在なのですか?
=「予備試験の水準は既修者認定試験に等しく、LS修了よりも相当低い」・・・伊藤塾が公表した合格率の差はまるで無視???
森田憲右筑波LS教授
=「予備試験は基本的知識の理解を重視し、科目や論点を絞るべき」
他方、別のパネラーから「予備試験の科目に展開先端科目を追加すべき」という意見も出ていた
・・・これは明らかに相反している、予備試験をどうしたいの?
★「予備試験合格者の多くは、学部生・LS生であり制度趣旨に反するばかりか、予備試験勉強のためにLSの授業を欠席するなどの弊害も生じている。予備試験の受験資格や合格者数に何らかの制限を設けるべきである。」、最後こんな感じのまとめになってたみたいです。
このパネラーの組み合わせでは予定調和ですけれどもねえ。
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