小林正啓弁護士の講演内容は、花水木法律事務所のブログに現在連載中ですので、そちらをぜひ読んでください。
今日この記事を取り上げたのは、2012/11/29西日本新聞朝刊に、上記シンポジウムを取材したであろう記者による取材記事が掲載されていたからです。31面の関連記事の2タイトルはセンセーショナル。
・”軒弁”年金も滞納
・若手に就職難や借金苦
「弱者守る余裕ない」
取材記事の1部を紹介しよう。
☆「国民年金の支払を滞納し、LS時代の奨学金の返済も猶予してもらっています」、仕事を始めて間もない福岡市内の30代の弁護士は苦しい生活を打ち明ける・・・軒弁のようです。
☆インターネットに法律事務所の求人情報が出ると、100件以上の応募が殺到することもある・・・募集枠が1枠なら同じ司法修習生という立場であっても99人は断られる有様ですね
☆人権擁護活動に多くの収入は望めない。福岡市の30代前半の男性弁護士は刑事弁護に熱心に取り組んできた。しかし、福岡は競争が激しく、事務所経費もかさんで経営難に陥るおそれがあり、福岡市外へ移転を考えている・・・福岡市内だろうと福岡市外だろうと、人件費や家賃には大きな差はないはず。だから、移転が成功するには、弁護士1人当たりの市場が福岡市内にいる場合に比べ福岡市外の方が豊かであることが必要なのだが。。。果たして現状はそうなのだろうか
![?](https://emoji.ameba.jp/img/user/yu/yuzuka625/3781433.gif)
☆「経済的に余裕ができて初めて弱者のために活動できる、と訴えたい。弁護士は儲けていると言われるし、不祥事が相次いで風当たりは厳しいし」、つぶやく言葉に悔しさがにじむ・・・小林弁護士が著書で喝破した、経済的自立論が現に若手弁護士が出てきつつある。
向原弁護士も指摘していたように、貸与制導入により積極的にプロボノから遠ざかる弁護士が増加していることは、業務研修と人権擁護研修の弁護士の参加人数の甚だしい乖離からも読み取れる。
ブログも書いてる向原栄大朗弁護士もパネラーをしていた関係で「環境は年々厳しくなっている」とインタビューに答えていました。
数年経ったら、こんなエピソードは珍しくもなくなるんだろう。
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