1、定期的な健康診断・・・7割が受診している。
ただし、弁護士経験5年以内の38%・5~10年以内の23%・10年以上の27%は受けていず、要するに若手ほど検診していない。実際、勤務弁護士の受診率は低い。
ただし、若くて健康に自信があるから検診を受けていないのではなさそうだ。というのが、弁護士経験5年以内の39%・5~10年以内の32%・10年以上の37%は健康上の不安があると答えているから。
体調不良でも病院に行く時間がないという自由回答もあわせると、日々の仕事に追われて疲労が蓄積し、体調に不安を覚えつつ、それでも定期検診を受ける機会をもたず、健康上の不安を増加させている若手の状況がうかがえる。
⇒福岡県内でもごく最近若手弁護士が2人急逝した。
私も健康に自信があるわけではないので、無理しても定期検診を入れた方がよいんだろうけど、(その1)
で触れた『休息』の頻度との兼ね合いがどうしてもなあ。。。簡単ではない。
2、メンタルヘルス・・・男性の60%以上、女性の70%以上にストレス症状の経験アリ。
経営者弁護士の70%・1人事務所の64%・勤務弁護士の60%にもストレス症状の経験アリ。
また、子供がいる場合は64%・いない場合は69%と差がある。育児の負担はあるものの、いやしや休息の契機につながるのかも。
弁護士経験5年以内は66%・5~10年以内は67%・10年以上は63%がストレス症状を経験している。現在進行形は5年以内が最多。
また、ストレス症状の開始時期については、全体の約4割を1年目からが占め、全体の約6割を5年めまでが占める。
経営者弁護士に着目すると、10年目に初めて感じたという感想の方が3年めや5年めを上回っている。
⇒弁護士として1人前になる過程では、ストレス症状を上手に制御する能力を身に着けておかないといけないとダメという意味でしょう。
旧司法試験は合格率から考えると非常に苛酷でしたが、ストレスと上手につきあえなければ1人前の弁護士に熟成することはできないのであればその苛酷さにも違う意味あいがあったのではないでしょうか。
また、経営者弁護士の数値は、弁護士としての職人としてのストレスと、経営者になったことの数字的なストレスは質や重みがまるで違うことをうかがわせて興味深いのではないでしょうか。
経営者弁護士だろうと1年めからストレスは感じるのでしょうが、振り返れば、職人としてのストレスは経営者としてのストレスに比べるとまだ軽度だったという印象をいだかせるということなのでしょうから。
日本の弁護士のワークライフバランス (その3)は↓
http://ameblo.jp/kantokozo/entry-11374613804.html
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