本田圭祐選手、アナタは国士無双です | 福岡の弁護士|菅藤浩三のブログ

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 別に麻雀が上手いと指しているわけじゃないです。2012/9/6日刊スポーツの「26歳が見たニッポン」を読んで率直に感動したからです。日スポの正式なリンクがないので著作権の関係からマルマルの引用は避けて、それを読んだ際の感想を、本田選手の言葉『』を使いながら説明しますサッカー
 『海外に出たら、日本は本当にいい国だとあらためて思う。(中略)外国人だって日本のサービスを受けたら絶対にいい思いをするはず。』
 海外に住むと水と安全がタダに代表されるように、自販機がどこに置かれてても盗まれないとか、電車が時刻表とおりにつくとか、ダブルブッキングはごく稀とか、単に和食が口にあうとか風呂に浸かれるとか日本の生活習慣を除いても、たしかにdetailのよさを実感します。最近の若者は海外に留学する人が減っているらしいですが、絶対に若いうちに海外で暮らした方が得るモノは大きいでしょう。実際、本田選手も若くから海外にでています。が、一味もふた味も違うのはここからです。

 『それと同時に思うのは、これを築いたのは誰なんだ?ということ。オレたちではない。こんな裕福な今日の日本があるのは、先代の人たちの頑張りのおかげだと思っている。オレたちは、彼らが頑張って汗水たらして残していってくれたもののおかげで生活できていると思う。(中略)今のオレたちは何も築いていない。先人の財産を使ってきただけ。(中略)それなのに浪費した挙句、責任のなすり合いがどの場面どの分野でも繰り広げられているように見える。』
 海外で成功し、メディアやフィールドでは大胆豪放な言動をしている同日人物からこんな視点からの賛辞が出てくることは。まさに本田△ですクラリネット
 たしかに私たちの世代、さらに若い世代は失われた20年(最初は10年と言われてました。いまではもっと続きそうですが)を担がされつつある立場に置かれていますけれども、将来に誇れる何かを築いたかと問われればなかなか思い至るものがありません。

『(オリンピックサッカーの竹島ボードについて)いい悪いは別として客観的に見たら彼は韓国を愛してるんだな、と思った。(中略)単に自分の国を愛しているのか?という気持を比べると、日本は韓国より劣ってるんじゃないか、という気持にさせられた。』
 よく人が人に愛情を告げるとき、漫画などで「俺の方がお前をもっと好いている」「いーや、私の方があなたをもっと好いている」というやりとりが用いられますが、愛国心にこれを応用する感性がなんとも素晴らしいじゃないですか日本韓国国旗海外に住むと、日本にいる時以上に日本を強烈に意識するんでしょうね。ふるさとは遠きにありて思ふもの、とはほんとよく言ったものです。そして、本田選手は日本の政治家に強烈な自己主張を叩きつけます。

『そろそろオレたちの世代が、本物が評価される時代をちゃんと作り出すべきだと思う。本物の定義・哲学を若い人たちがそれぞれ持っていないといけないと思う。本物を選ぶその物差しをちゃんと形成していかなければいけないんじゃないか。オレがいう本物とは政治家のことであったりする。彼らは税金から給料を得ているわけだし、本物であるべきだと思う。(中略)』
 これはいま党首選でグダグダやっているとしか見えない、とてもリーダーシップを発揮しそうに見えない与党と第1野党の党首候補者たち、それから実績もないのに風だけで得票数をあげそうなかつての民主党に重なる日本維新の会に対する、26歳の海外で活躍している若者からの強烈なメッセージを吹き込んだシュートといってよいのではないでしょうかサッカー
 記事の半分も引用していませんが、とても素晴らしいインタビューでした。ぜひネットで検索できるうちに1人でも多くの人が直接記事を読んでくれることを、日本に住みこれからも日本を支えていく1人として望みます。